ゼインアーツから新たに発売された ウータM TC。
これまで「ウータS TC」「ウータL TC」という2サイズ展開でしたが、新たに“ちょうどいい中間サイズ”のMが加わりました。
そこで今回は、長年ゼインアーツ製品を追いかけてきた僕がこのテーマについて語っていきます。
「ウータM TCは完璧なのか?弱点はないのか?」
早速いきましょう。
結論:ウータM TCは完璧。抜け目がありません

いきなりですが結論です。
ウータM TCは完璧です。
……あ、終わってしまいましたね(笑)
いや、本当に完璧なんですよ。
- スペック
- 価格
- デザイン
どれを取っても強すぎます。
これまでゼインアーツの新作が出るたびにあれこれ語ってきましたが、今回ばかりは「完璧すぎる」と断言できます。選んで後悔しない製品です。
■ ウータM TCの良いところ

ここからは、ウータM TCの魅力を整理しながら紹介していきます。
● 高スペックなのに“安すぎる”
ウータシリーズの価格設定、正直言って、バグっています。
後述するメリットを全部備えたうえで 税込49,800円。
ECサイト・直営店限定だからこそ実現できた価格とはいえ、この内容なら普通はもう少し高くていいはず。
同コンセプトのサバティカル「モーニンググローリーTC」と比較すると、思わず「モニグロかわいそう…」と思ってしまうレベルです。
インナーテント付属で“実質2ルーム”になる
テントを使っていると、
「寝室とリビングが分かれてる2ルームは、やっぱりいいよね」
と感じる瞬間があります。
ウータM TCは、インナーテントが付属しており、簡単に2ルーム化が可能。
正面入口の高さは150cm。
少し腰をかがめる必要はありますが、広い開口部のおかげでストレスは感じにくいはずです。
冬最強仕様(TC素材・スカート・トリプル&ビスロンファスナー)
ウータといえば 冬最強スペック。
- TC素材
- スカート完備
- ビスロンジッパー&トリプルスライダー
冬キャンプを本気で考えるなら最高に相性が良いです。
これ以上、一体何を追加するの?って感じの使用です。抜け目なし。
中型ストーブで快適に暖まる(これが最高)

僕が強く推したいポイントがこれ。
ウータMのサイズ感は絶妙で、中型ストーブでテント全体がしっかり暖まる んです。
一般的な暖房能力 2.5〜3kW の機種で十分。
- パセコ
- アルパカ
- トヨトミレインボー
など買いやすく持ち運びやすいストーブで充分だからハードルが低い。
大きすぎるテントだと「暖まらない問題」が絶対出ますが、ウータMはその心配がほぼありません。
テント内から景色が楽しめる
ウータは正面だけでなく、サイドまでメッシュ化が可能。
これにより、
- 外の景色がしっかり見える
- 虫を気にせず開放感が味わえる
- 夏〜秋は涼しく、冬は閉じて暖かくと調整もしやすい
という、使い勝手の良さが際立ちます。
見た目だけじゃなく、中からの景色も映える。強すぎです。
ウータM TCの気になるところ

ちょっと褒めすぎたので、デメリットも書いておきます。
デメリットも書かないとブログの信頼性が揺らいでしまいますので(笑)
設営がやや独特
ウータシリーズは
4カ所ペグダウン → センターポールで立ち上げ → 幕体を展開
という設営手順。
さらに、ウータS/Lでは“ビルディングテープが外に張り出す”仕様で、初見だとちょっと戸惑いそう。
ただしウータMでは、宙に浮いていたビルディングテープの箇所がロープに変更されました。
長さ調整が可能となり、設営難易度は下がっています。
TC素材ゆえ、雨撤収はしんどい
TCなので、濡れると重いです。
とはいえ、ウータの主戦場は秋〜冬。
雨の撤収がそもそも少ないシーズンなので、大きなデメリットにはなりにくいと思います。
EC・直営限定販売のため、現物を見れる機会が少ない
店舗で展示を見るチャンスが少ないのは難点。
ただ、ゼインアーツ製品ではもはや“いつものこと”かも。
ペグは付属しない
ゼインアーツの仕様としておなじみ。
ウータM TCもペグは付属しません。
別途ペグを揃えておきましょう。

ウータM TC、たった一つの気になる点

ここまで「完璧すぎる」と絶賛してきましたが…
実は、購入前に一つだけ気になったポイントがあります。
それは、
「タープとの美しい連結ができない」
という点です。
ウータの正面は四角形状の出入り口の為、タープを連結しても シルエットがあまりスマートになりません。
もちろん、
「いや、連結しなくてもいいじゃん」
という意見も完全にその通りなんですが…
テント×タープの連結って、ロマンじゃないですか?
モニグロと比較した事で浮かび上がってくる、ウータの最大のデメリットと思います。

最大のライバル「モーニンググローリーTC」は完璧に連結できる

そしてここで登場するのが、ウータMTCの最大のライバル サバティカル のモニグロです。
- モーニンググローリーTC
- マリポサM
この2つを連結させると最高にかっこいい、通称 “モニポサ” が完成します。
これがいい。めちゃくちゃいい。最高にかっこよくて、美しい。
ウータM TCがどれだけ素晴らしくても、連結の美しさは圧倒的にモニグロに軍配が上がります。
最近はモニグロ自体も値引きされることが増え、手に入りやすくなりました。
「至高の連結」を楽しみたいキャンパーにとっては、モニグロは今でも非常に魅力的な選択肢です。
まとめ:ウータM TCは“ほぼ完璧”。タープ連結だけ惜しい。

ではまとめます。
✅ ウータM TCの魅力
- 圧倒的コスパ(49,800円は破格)
- インナーテント付きで2ルーム運用ができる
- 冬最強仕様(TC・スカート・トリプル&ビスロンファスナー)
- 中型ストーブでしっかり暖まる絶妙サイズ
- パノラマビューで景色が楽しめる
✅ 気になる点
- 設営のクセ
- TCゆえ雨撤収は重い
- 現物が見づらい
- ペグは付属しない
- タープとの美しい連結はできない(唯一の弱点かも)
ウータM TCはこんな人に「絶対」おすすめ!
- 予算を抑えつつ、高性能なTC製2ルームを手に入れたい方 (特に5万円の壁を超えたくない方)
- 冬キャンプを始めたい、または快適性を上げたい方 (スカート、TC、暖房効率の良さは初心者にも優しい)
- タープ連結の見た目より、テント単体の「機能性」と「価格」を重視する方
「連結のロマン」以外はほぼ完璧と言えるウータM TC。
あなたの冬キャンプを劇的に快適に変えてくれることは間違いありません。
以上!ウータM TCは完璧なのか?考察レビューでした。
おわり。
