ゼインアーツのシェルター「ゼクーM」を、
もっと、快適に使いたいと思ったことはありませんか?
今回は、DODの「フタマタノキワミ」を使ってゼクーMを二股化し、センターポールを排除することで得られる“圧倒的な開放感”をレビューします。
設営のコツから実際に使って感じたメリット・デメリットまで、写真付きで詳しくご紹介します。
ゼクーMを愛用している方も、購入を検討している方も必見の内容ですので、ぜひご一読ください。

二股化に必要なDODのフタマタノキワミとは

「フタマタノキワミ」は、DODが発売しているワンポールテントを二股化する商品です。
これを使えば、テントのセンターポールをなくして、より広々とした空間を作ることができます。
セット内容は以下の3種類:
使用するテントのサイズにより、中継ぎポールの本数は調整が必要です。
ちなみにフタマタノサソイは単品購入もできます。
ゼクーMを二股化するなら、この「フタマタノキワミ」1セットでOK!
特別な道具や追加のパーツは必要ありません。思い立ったらすぐにチャレンジできますよ。

ゼクーMの二股化手順

ゼクーMの二股化は、実はとても簡単!
やることは、たったの3ステップです。
ステップ1:いつも通りに設営する

まずは、ゼクーMを付属のセンターポールを使って、いつも通り設営します。
いきなりフタマタポールで設営してもOKですが、まずは普通に設営してから差し替える方法が失敗しにくくオススメです。
慣れてきたら、最初から二股ポールで設営しても良いと思います。
ステップ2:フタマタポールを準備する

フタマタノキワミを組み立てていきます。
まず、二股の先端部分(=フタマタノサソイ)の長さを調整します。
長さは3段階に変えられますが、ゼクーMの場合は一番長い位置(画像の①)に固定します。

この際、先端のシルバーのピンはタープ用なので外しておきます。小さいので紛失に注意!

次に、二股部分に中継ぎポールを接続します。
中継ぎポールは片側に4本ずつ、合計8本を使用。(2本余ります)
ここでは土台ポールはまだ接続しません。
この時点で接続してしまうと、テントの中で広げられなくなってしまいます。

土台ポールにはシルバーのキャップがついているので、中継ぎポールと見分けやすいです。
ステップ3:センターポールをフタマタポールを差し替える

ここからいよいよ差し替え作業です。
センターポールをそのまま残した状態で、フタマタポールを仮設置します。

フタマタポールを少しずつ開いて、テントにテンションがかかってきたらセンターポールを外します。(画像の位置くらいまで開けば安定します)
最後に、用意しておいた土台ポールを左右の末端に接続します。
※一人作業でも可能ですが、二人作業だとより簡単です。

土台ポールを接続後、ポールを少し内側にズラしてテントにテンションをかけます。
リビングシートにぎりぎり入らない位置がベストです。
実際にリビングシート内に入れたこともありますが、きつ過ぎてシートが破れそうでしたのでご注意ください。

ポール末端部分はペグダウンして、しっかり固定しておきましょう。

これで二股化は完了!
センターポールがなくなったことで、ゼクーMの室内は驚くほどの広さに。
外観も違和感なく、スマートな仕上がりです!
土台ポールにキャップを装着

土台ポールの汚れ防止の為、Amazonでキャップを購入して装着しました。
インナーテント内に装着する場合のフロア保護にもなります。

WAKIのGT-516というパイプキャップです。
28mm×28mmサイズが4個入りで410円(2021年9月末時点)と買いやすい価格です。
【追記】WAKIのキャップは販売終了したようです。代替えは「28mm エンドキャップ」で検索してみてください!


キャップはエラストマー樹脂製。指で押すと少し凹む程度の固さ。
端部は丸みを帯びているので、設置時の接触範囲がちょっと増えるかな。

ポールにはしっかりとハマるので、取れてしまう心配はなさそうです。

同じキャップをフタマタノサソイ先端にも取り付けようとしたのですが、ここだけはサイズが合いませんでした。
測ってみたところ、先端部分の直径は25mm。
28mmのキャップではガバガバでした。(ナゼここだけ違うのか…)
<追記>
やはり先端も保護したかったので、マスキングテープをぐるぐる巻いて径をざっくり合わせ、その上に28mmキャップを装着しました。
マスキングテープは綺麗にはがせるので何かと便利です。テープは白だったのですが、マジックで塗りました(笑)

二股化のメリット

ゼクーMを二股化する最大のメリットは、圧倒的な広さとレイアウトの自由度、この2つに尽きます!
圧倒的な広さを実感

テントの真ん中に立つ、たった1本のセンターポール。
これがあるだけで、意外と邪魔に感じる場面って多いんですよね。
でも、それがなくなるだけで
「え、同じテント?」って思うくらい空間が広がります
本当に別物の空間です。思わず両手を広げて、テントの中をぐるぐる回りたくなるレベル(笑)
レイアウトが自由すぎる!

これまでの設営では、無意識にセンターポールを境にして、
- 右側がリビング
- 左側が寝室
…という感じで、いつもワンパターンなレイアウトになりがちでした。
でも二股化すれば、中央のスペースをまるっと活用可能!
テーブルやコット、インナーテントの配置も自由自在です。
「なんでもできる!どうにでもなる!」って感覚、クセになりますよ。

空間が確保され、インナーテントもストレスなく設営できます。

フタマタ化で快適になった空間におすすめのインナーテントのレビュー記事はこちら↓↓↓


テント以外でも活躍!汎用性も高い!

実はフタマタノキワミ、テントだけでなくタープにも使えるんです。
たとえば、タープポールを1カ所二股化すると、出入りがとても楽になります。
あと、テント用の二股ポールって、専用設計のものも多いですよね。
もちろんそのテントにはピッタリ合いますが、他のテントでは使えないことも…。
その点、フタマタノキワミは角度・長さが調整できるので、汎用性が高い!
テントを買い替えたとしても、引き続き使える可能性が高いのは大きなメリットです。

ゼクーとゲウを連結する際、フタマタポールが活躍するという情報もあります。
まだ実践していませんが、ゼクーのエクステンションフレームにフタマタポールを重ねるように立てることで、ゼクーとゲウを連結することができるようです。
<追記>
念願の連結ができました!言葉にならない程の満足度です!




二股化のデメリット
ちゃんとお話ししますが、二股化には良いことばかりではありません。
ここでは実際に感じた、いくつかのデメリットを紹介します。
そこそこ大きくて重い

フタマタノキワミは見た目以上にしっかりした造りで、重さは約3.5kg。
ゼクーM本体と合わせると、総重量はおよそ15kgになります。
「ゼクーとまとめて一気に持つ」のはちょっと厳しいかも…。
設営に少しだけ手間がかかる

通常の設営に比べて、二股化の作業がプラスされるのは当然のこと。
でも安心してください。
慣れてしまえば、追加でかかる時間は10分程度です。
最初だけ少し戸惑うかもしれませんが、コツをつかめばサクッとできるようになります。
センターポール用の道具が使えない
センターポールがなくなることで、ポールに取り付ける系のギアが使えなくなります。
たとえばランタン。
よくあるポールにフックをかけて吊るすスタイルはできなくなります。
ですが、この問題は簡単に解決できます。

●二股ポールの先端にガイロープを引っかけて輪を作る
●そこにランタンを吊るす
●ゼクーM付属のトライアングルハンガーも、この輪にかければ普通に使えます

つまり、工夫次第で今まで通り快適に使えるということ。
ちょっとした手間はあるものの、大きな問題ではありません。
その他、二股化の注意点
安定感はやや劣る
純正のセンターポールと比べると、若干安定感が落ちると感じました。
センターポールは垂直に力を受けるのに対し、二股ポールは斜め方向から力がかかる構造なので、そのぶん力が逃げやすくなります。
さらに、ポールの太さも違いがあります。
わずかな差ではありますが、強度や剛性に影響する部分ですので、理解して使用しましょう。
ガイロープは全張り推奨
二股化する際は、テントのガイロープをすべて張ることを強くおすすめします。
ガイロープを張る事でテントを下方向へ押さえつける力が働き、耐風性が大幅にアップします。
実際にガイロープ全張りすると、安定感が増して気分的にも安心して使用できます。
安全面にも配慮を
特に冬場のストーブ使用時など、倒壊=大事故となる可能性もゼロではありません。
安全第一で楽しむためにも、細かい部分まで気を配りたいところですね。
まとめ:メリットは圧倒的!デメリットはごくわずか

これは本当にすごい!
圧倒的な広さと自由なレイアウトが手に入るのは、想像以上の快適さでした。
もちろん多少のデメリットはありますが、使ってみれば気にならないレベル。
それ以上に、メリットの大きさが際立ちます。
しかもフタマタノキワミは長さや角度の調整が可能なので、
今後テントを買い替えても使い回せるのはかなり嬉しいポイントです。
正直、「もっと早く買っておけばよかった…」って思いました(笑)
気になった方は、ぜひ以下のリンクからチェックしてみてください。
以上、DOD・フタマタノキワミのレビューでした。
少しでも参考になれば嬉しいです!
最後までお読み頂き、ありがとうございました。

ゼクーMをもっと快適にするおすすめギアのレビューはこちら↓↓↓



