ゼインアーツより発表された「トードテーブル」。
高機能かつ高いデザイン性を備えた、いわゆるIGT規格のテーブルです。あえて天板を大きくせず、シェルフを活用することでテント内スペースを犠牲にすることなく、快適性を保てるよう設計されています。
発売以降高い人気を誇るトードテーブルですが、購入を検討するならメリットだけでなく、デメリットや注意点も知っておきたいところです。
本記事では、メリット・デメリットだけでなく、現在の購入事情や強力なライバル製品との比較まで、購入を検討する視点に加え、展示会で実物を確認した印象も踏まえて公平に解説します。
トードテーブルの基本スペック
まずは、トードテーブルの基本仕様とサイズ感を確認しておきます。
- 使用サイズ: 864×442×395(h)mm
- 収納サイズ: 864×442×26 mm
- 重量: 5.4kg
- IGTユニット: 3ユニット
- 素材: 本体:アルミニウム・ステンレス・スチール、天板:アルミニウム
- 価格: 本体 24,800円(税込)
トードテーブルのメリット(良い点)

トードテーブルのメリットはざっくりとこんな感じ。
- ディテールが圧倒的にかっこいい
- 空間効率が良い
- フラットバーナーを買わなくてよい
順に見ていきます。
1. ディテールが圧倒的にかっこいい

細部の作り込みが非常に良く、純粋に「かっこいい」と感じさせてくれます。
スッキリとしたデザインでありながら、フレームと天板で色味を変えることでシャープさを演出。
「ディテールは作り込んだ」という小杉氏のコメント通り、エッジの処理やフレームの精度、可動部の質感など、「見えない部分まで手を抜いていない」と感じられる作り込みです。

機能ももちろん大事ですが、「カッコいい」はそれだけで大きな購入理由になります。
実際に手にすると、素材感や質感の高さはかなりのもの。「マジで、かっこいい…」と自然に声が漏れてしまうほどの仕上がりです。
2. 空間効率がいい

トードテーブルの天板はそれほど広くありません。IGTのユニット数としては3つです。しかし、オプションのシェルフを使用することで空間を有効に活用できるようになっています。
調理に使わないものは下のシェルフに逃がしておけるため、上物の天板を広くすっきりと使うことが可能です。ソロからデュオキャンプはもちろん、限られたスペースを効率よく使いたい人にも非常に刺さる、絶妙なサイズ感に設計されています。
3. フラットバーナーを買わなくてよい

次に買うテーブルはIGT規格のものが候補でした。理由はやはり拡張性です。でも「スノーピークのフラットバーナーを絶対に買わなきゃいけない」という、謎のプレッシャー(笑)を感じて少し怯んでいました。
その点、トードテーブルはオプションのバーナーデッキを使うことで、SOTOのST-310やST-340をスマートに設置できます。フラットバーナーを持っていない人にとっては、積極的にトードテーブルを選択する大きな理由の一つになります。
トードテーブルのいまいちな点(デメリット・気になる点)

次に、トードテーブルのデメリットや気になっている点です。じっくり考えてみると、いくつか気になるポイントも浮き上がってきます。
- 見た目の印象より重い
- デザインは100点とは言えない部分も
- オプションもフルで揃えると安くはない(実際の予算は約3.5〜4万円程度)
- 余った天板の置き場・活用方法に困る
- 収納サイズは「普通」
- 高さ調整機能はない
見た目の印象より重い?

かなりスリムで洗練された印象のトードテーブルですが、スペックを見ると重量は5.4kg。見た目以上に「しっかりとした重みがあるな」というのが本音です。
さらに、「空間効率の高さ」を売りとしているため、オプションのシェルフは一緒に購入したくなるところ。このシェルフが1.7kgあるため、本体と合わせると総重量は7.1kgに達します。ここまで来ると、気軽に持ち出せる軽量テーブルとは言えません。

もっとも、素材にアルミだけでなくステンレスやスチールも適材適所で使用されているため、ある程度の重さはテーブル全体の「安定性」という大きなメリットにも繋がっています。軽ければ良いというわけではないのが悩ましいところです。
デザインは100点とは言えない?

もちろん好みの問題ですが、テーブル天面より内側に入り込んだ脚の形状が少し気になります。
安定性や収納性の面から行きついた合理的な形状だとは分かりますが、個人的にはテーブル端部から外側へ少し広がりがあるデザイン(スノーピークのIGTスリムやアイアン工房のような形)のほうが、見た目の安定感があって好みです。
オプションも揃えると安くはない

本体価格は税込24,800円と、「安くはないけれど手が届く絶妙な価格設定」という印象です。
しかし、実際に使うとなるとシェルフは欲しくなるし、バーナーデッキも追加したい。ハンガーなどは削るとしても、シェルフやバーナーデッキなど含めて揃えると約3.5〜4万円程度を想定しておくと安心です。ここまで金額が上がると、他の選択肢も視野に入ってくるため悩ましさが増します。
余った天板は活用できない

例えばST-310をインストールした場合、余った天板が何枚か発生します。当然ながら、その余った天板を下のシェルフ位置に綺麗にはめるようなギミックはありません。
「外した天板までスマートに活用できるテーブルなんてあるの?」と思うかもしれませんが、例えばVERNEのVSTマエストロなどは、外した天板を手前や奥側の側面に固定できるようになっています。上を見たらキリがありませんが、こうした細かな仕様の違いは比較しておきたいポイントです。
収納サイズは「普通」

トードテーブルの収納サイズは標準的です。天板に固定された脚をパタンと折りたたんで収納する方式で、設営は簡単ですがそれなりの積載スペースを取ります。
なぜあえてこれを書くかというと、世の中にはもっとコンパクトにバラせるテーブルがあるからです。例えばラーテルワークスのウッドパネルテーブルなどは脚部を分解することができ、よりコンパクトなサイズ感で収納できます。「設営の手間」と「収納時のコンパクトさ」のトレードオフですね。
高さ調整機能はない

トードテーブル展開時の高さは約40cmで、ロースタイルで使う分には不便に感じることはまずありません。
ただ、製品によっては高さ調整機能を持たせたテーブルもあります(VERNEのVST Maestro v2.0など)。基本的には問題ない仕様ですが、食事のしやすさなどを考慮して自分に必要かどうかは見極めておきたいところです。
トードテーブルと人気IGTテーブルを比較

トードテーブルを検討する上で一番悩ましいのが、魅力的なライバル製品の存在です。
トードテーブルが優秀なのは間違いありませんが、現在のIGTテーブル市場は非常に競争が激しく、各メーカーが独自の強みを持っています。購入した後に「他にこんないいものがあったのか!」と後悔しないよう、まずは主要な比較表を確認してみましょう。
比較一覧表
| 製品名 | 参考価格(税込) | 重量 | 主な特徴・強み |
| ゼインアーツ トードテーブル | ¥24,800 | 5.4kg | 優れた空間効率、ディテールのこだわり、ST-310等対応 |
| VERNE VSTマエストロ | ¥71,800 | – | 4ユニット、サイドレール結合、高さ調整機能付きの最高峰 |
| スノーピーク IGTスリム | ¥54,120 | 7.4kg | 洗練されたウッド系デザイン、永久保証の安心感 |
| ラーテルワークス ウッドパネルテーブル | ¥15,800 | 4.5kg | 高いコスパ、ウッド&ブラックの上質さ、コンパクト収納 |
①VERNE VSTマエストロ
- 価格: 71,500円(税込)
- 特徴: 幅107cm×奥行50cmとトードテーブルより一回り大きく、IGTユニットは4つでグルキャンにも対応。ベルン特有のサイドレール結合方式や、40〜50cmの高さ調整機能など至れり尽くせりのスペック。価格は張りますが、唯一無二の所有欲を満たしてくれます。
②スノーピーク IGTスリム

- 価格: 54,120円(税込)
- 特徴: ウッド系IGTテーブルの最高峰。天板サイズは94cm×40cmで、無駄をそぎ落とした圧倒的にスマートで美しいデザインにうっとりします。スノーピークならではの永久保証という安心感も大きな魅力です。
③ラーテルワークス ウッドパネルテーブル

- 価格: 15,800円(税込)
- 特徴: コスパとデザイン性を高次元で両立した人気テーブル。コンパクト収納と約4.5kgという軽さが強みです。組み立てに少し手間はかかりますが、ウッド&ブラックの上質なルックスと手頃な価格で圧倒的な支持を誇ります。
トードテーブルはどんな人におすすめ?

ここまでの特徴を踏まえ、トードテーブルが確実におすすめな人と、逆に他の製品を検討したほうが良い人を整理します。
トードテーブルがおすすめな人
- ゼインアーツの幕やギアで世界観を統一したい人(ゼクーやギギとの相性は抜群です)
- デザイン性や細部のディテールにこだわりたい人
- ソロ〜デュオキャンプがメインで、限られたスペースを効率よく使いたい人
- SOTOのST-310やST-340をスマートにインストールしたい人
他の製品を検討したほうが良い人
- とにかく軽さや携行性を最優先したい人
- 予算を2万円以下に抑えたい人
- ファミリーキャンプがメインで、もっと大きな天板スペースや4ユニット以上の拡張性が欲しい人
よくある質問(FAQ)

Q1. SOTOのST-310やST-340はそのまま使えますか?
A. 別売りのオプションである「バーナーデッキ」を使用することで、非常にスマートかつ安全にインストールすることが可能です。フラットバーナーを持っていない方には大きなメリットになります。
Q2. ファミリーキャンプでも使えますか?
A. 3ユニット仕様のため、ソロ〜デュオであれば十分な広さですが、4人以上のファミリーキャンプでメインテーブルとして使うには、天板スペースやシェルフ容量がやや手狭に感じる可能性があります。
Q3. シェルフは最初から買うべきですか?
A. トードテーブルの売りである「空間効率の高さ」を最大限に活かすためには、シェルフはほぼ必須のオプションと言えます。調理器具や小物を下に逃がすことで天板を広く使えるため、本体とあわせて購入するのがおすすめです。
Q5. オプションをフルで揃えるといくらくらいになりますか?
A. 本体価格が24,970円(税込)に対し、シェルフやバーナーデッキなどの主要オプションを組み合わせていくと、総額でおよそ3.5万〜4万円程度を想定しておくと安心です。
まとめ:広い視野で、後悔しない選択を

強力なライバル達はそれぞれにしか持ちえない強みを持っています。では、ゼインアーツのトードテーブルを選ぶ意味はどこにあるのか。その答えは、カタログスペックの数字だけでは表せない、実際に使うことを想定すると見えてくる優れた使い勝手にあります。
小杉代表も「特殊なギミックではなく、テーブルとしての機能を徹底的に追求した」と語っている通り、道具としての本質的な使い心地がしっかりと考え抜かれています。
発売当初こそ品薄で入手困難な時期もありましたが、現在は比較的安定して購入できるようになっています。価格や重量、オプションの有無などをしっかり見極めた上で決断すれば、間違いなくフィールドで相棒として長く活躍してくれる一品です。
トードテーブルは「最安」でも「最軽量」ではありません。しかし、細部まで作り込まれたデザインと、シンプルだからこそ使いやすい設計は、ゼインアーツらしい魅力そのものです。いろんな製品を比較した上で、後悔のないお気に入りのテーブル選びを楽しんでくださいね。それでは、また。
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