完璧に見えた新型ゼクー。だが、本当に死角はないのか?
こんにちは、よんすたです。
前回の記事では、ゼインアーツの2026年新作展示会でも大きな話題を呼んでいる「新型ゼクー(後継モデル)」について取り上げました。これまでのゼクーMを使ってきてデメリットだと感じていた「テント内への出入りのしにくさ」や「幕内からの眺め」を見事にクリアしてきた点について熱く語りました。ポリ幕にTCルーフの追加など、まさにゼインアーツ的な斬新さを備え、一見すると「完璧なテント」に見えます。
しかし、長年ゼクーMを使い込んできたからこそ、私は冷静にツッコミを入れたい。 「機能が劇的に向上したが、それと引き換えに“トレードオフ(代償)”が必ずあるはずだ」と。
現在公開されている情報を徹底的に分析し、実際のキャンプシーンを脳内シミュレーションした結果、新型ゼクーには購入前に絶対に知っておくべき「4つの想定されるデメリットと、1つの注意点」が見えてきました。
今回は、あえて忖度なしで、その「光と影の“影”」の部分をガチ考察します。

デメリット1:ついに10万円突破。ウータL(59,800円)を知った私たちには重すぎる「価格の壁」

まず、最も現実的なハードルが「価格」です。 新型ゼクーは、TCルーフフライの追加やフレーム構造の複雑化に伴い、価格が10万円を超える可能性が高いと言われています。
これまでのゼインアーツといえば、「圧倒的なデザインと機能性でありながらも納得できる価格」が強みであり、最大の魅力でした。しかし、10万円の大台を超えた瞬間に、競合は多くのファミリー向け大型2ルームテントや、他社の高級シェルターと同じ土俵になります。「普通の人はちょっと手が出しにくい価格帯」に入ってしまったのは否めません。
さらに頭をよぎるのは、同社が発売している「ウータ(WOOTA)シリーズ」の存在です。 ラージサイズでありながら59,800円(税込)という驚異的な安さを叩き出したウータLを見た後だと、新型ゼクーの10万円超えはウータLの倍近い価格となり、どうしても高く感じてしまいます。 しかもウータはスペックに一切の妥協がありません。テント内からパノラマに景色も楽しめます。やっぱりウータヤバい。完璧すぎる。
今やキャンプブームも過ぎ去り、あれもこれも安く買える現状ということもあり、ユーザーにとっては心理的ハードルがかなり上がっていると言えます。

デメリット2:ワンポールの手軽さはどこへ?「複雑なフレームワーク」と格闘する覚悟

前回の記事で「遮熱性・遮光性の向上の恩恵は想像以上」「フレーム形状変更により幕内から景色が楽しめる!」と書いたTCルーフフライ&台形フレームですが、これは設営面においてダイレクトにデメリットへと裏返ります。
- 設営の手間の増加: 従来のゼクーMの設営は「ビルディングテープをもとに、4箇所ペグダウンしてセンターポールを立ち上げる。それからフレームで幕を拡張する」という手順であり、”比較的”シンプルな設営方法でした。
しかし新型は、従来の三角フレームが台形化。さらに3か所にフレームが追加されています。そしてそこにTCルーフを追加するという、複雑なフレームワークと、さらにその上からルーフフライを被せる工程があります。
断言しますが、設営は簡単ではありません。(いや、正確には手順は簡単だが手間はかかる。が正しいかも) さらに、ガイロープやペグダウン箇所もかなり追加されています。 私はどちらかというと設営が好きなタイプですが、この手順の多さはさすがに大変そうだな、と感じます。
デメリット3:総重量は20kg級!? 「手軽なシェルター」から「ヘビー級シェルター」への変貌

旧型ゼクーMの重量は11.5kg、ゼクーLは14kgでした。 ゼクーMを使用してきて「重すぎる」と感じたことはありませんが、「そこそこ重い」という印象だったのは事実です。
新型ではゼクーL並みのサイズで、さらにフレームが台形になり大型化+あと3つのフレーム追加となっています。そして、TCルーフもある。総重量は20kg近くなる可能性があり、大型2ルームテントと同レベルです。
このクラスになると明らかに重いです。 さて、ユーザーは、ファミリーで過ごしやすい大型2ルームテントをあえて選ばず、新型ゼクーを選ぶのか。価格も重量も、完全にその域まで入っています。
【注意点】購入前に知っておくべき「設営面積の問題」

ここは予測も含みますが、念のため注意点として挙げておきます。
高さはM、面積はL。サイトは「10×10m」を要求する可能性が高いです。 新型ゼクーのボトム面積は旧ゼクーLに近いと言われています。つまり、ゼクーL並みの設営スペースが必要です。
よって、区画サイトで使用する場合は10×10mほどあったほうが良さそうです。どちらかというと、フリーサイトのほうが安心かもしれません。 ゼクーMの感覚で新型ゼクーを購入した場合、「こんなに大きかったと思わなかった」ということにもなりかねないので注意しましょう。
デメリット4:広大な空間ゆえの「冬の暖房問題」と、それに伴う「荷物の増加」

ボトム面積がLサイズに近いということは、内部の容積もそれだけ大きくなります。 ここで発生するのが、「冬場に幕内が温まらない問題」です。
これまでゼクーMであれば、中型ストーブ(出力:2.5〜3kWクラス)でもなんとか温まりました。しかし、新型ゼクーの広さを温めるとなると、6kWクラスの大型ストーブ、あるいは薪ストーブの導入が必要になる可能性があります。 (※但し、TCルーフ追加による恩恵もあるため、あくまで推測の話です。)
これがどう響くかというと、「キャンプへ行く際の荷物重量の激増」です。
大型ストーブで重量アップするだけでなく、燃料消費も増えるから持っていく灯油の量も増えます。キャンプには行きたいけど、積み込みと撤収が苦痛すぎる。。キャンプには行きたいのに。。 キャンプでの積み込みや撤収にストレスを感じるタイプの人は要注意です。
まとめ:新型ゼクーは「誰のためのテント」なのか?

ここまで新型ゼクーのデメリットを容赦なく挙げてきました。 「10万円超えの価格」「設営の手間と重量」「サイトを選ぶサイズ」「暖房と積載の負荷」……。
これらを総合すると、新型ゼクーは「手軽にキャンプを楽しみたい普通の人が、なんとなく買うテントではない」と言えます。 手軽さやコスパを最優先するなら、あえて旧型(ゼクーMやゼクーL)を在庫があるうちに買うか、ウータシリーズを選ぶ方が幸せになれます。
では、この新型はどんな人に向いているのか?
それは、「10万円超えの費用、重さ、設営の手間というハードルをすべて受け入れてでも、このデザインが好きだ。そして、斬新かつ先進的な機能を満喫したいベテランキャンパー」かもしれません。
ある意味、万人受けを捨て、スペックを極限まで尖らせてきた新型ゼクー。
価格と手軽さを捨ててでも『究極の快適性』を選ぶか、それともウータLや旧型ゼクーM/ゼクーLで『スマートさ』を維持するか……非常に悩ましい問題です。
みなさんは、この10万円超えの進化、アリですか?ナシですか?
続報を待ちましょう!
では、また。

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