念願だったゼクーMの二股化ができました!
使用したのはDODのフタマタノキワミという製品です。
これさえあれば、ゼクーの気になるセンターポールを排除でき、圧倒的に広々で自由な空間に作り替えることができます。
設営手順やメリット、デメリットも解説しながらレビューしていきます。
二股化に必要なDODのフタマタノキワミとは
フタマタノキワミとは、DODが発売しているワンポールテントを二股化する商品です。
フタマタノキワミには、下記3つが含まれます。
・フタマタノサソイ 1本 (57.5cm~73.5cm)
・中継ぎポール 10本 (50cm)
・土台ポール 2本 (50cm)
使用するテントのサイズにより、中継ぎポールを使用する本数が変わります。
フタマタノサソイは単品購入も可能です。
ゼクーMを二股化する場合は、フタマタノキワミを購入するだけでOKです。
ゼクーMの二股化手順
手順はとても簡単。3ステップです。
1、普通に設営
2、フタマタポールの準備
3、フタマタポールに差し替え
ステップ1:普通にゼクーを設営する
いつも通り、ゼクーMに付属のセンターポールを使用して設営します。
いきなりフタマタポールで設営しても良いのですが、まずは普通に設営してから差し替える方法がオススメです。
数回やって慣れてからは、初めから二股ポールでの設営で良いと思います。
ステップ2:フタマタポールの準備
まず、二股の先端部分の長さを調整します。
長さは3段階に調整できますが、一番長くなる位置(画像の①)に固定します。
この時に、先端のシルバーのピンは取り外します。小さいので紛失に注意。
(タープに使用する場合の固定ピンです)
次に、二股部分に中継ぎポールを接続します。
中継ぎポールは片側に4本ずつ。(ゼクーMの場合、2本は使用しません)
なお、土台ポールはまだ接続しません。
ここで接続してしまうと、テントの中で広げられない為です。
土台ポールは端部が画像のようにシルバーの蓋がついています。迷う事はありません。
ステップ3:センターポールとフタマタポールを差し替える
まず、センターポールがある状態で、フタマタポールを仮設置します。
フタマタポールを少し開き、テントにテンションがかかったらセンターポールを取り外します。おおよそ、画像の位置くらいまで開くと安定します。
あとは用意しておいた土台ポールを末端部に接続するだけです。
※一人作業でも可能ですが、二人作業だとより安心です。
土台ポールを接続後、ポールを少しだけ内側にズラし、テントにテンションをかけます。
リビングシートにぎりぎり入らない位置がちょうどよかったです。
(一度リビングシート内に入れましたが、きつ過ぎてシートが破れそうでした)
※ポール末端部分はペグ打ちしておくと倒壊のリスクが減ります。
二股化したゼクーM。外観も違和感はまったくありません。
土台ポールにキャップを装着
土台ポールの汚れ防止の為、Amazonでキャップを購入して装着しました。
インナーテント内に装着する場合のフロア保護にもなります。
WAKIのGT-516というパイプキャップです。
28mm×28mmサイズが4個入りで410円(2021年9月末時点)と買いやすい価格です。
キャップはエラストマー樹脂製。指で押すと少し凹む程度の固さ。
端部は丸みを帯びているので、設置時の接触範囲がちょっと増えるかな。
ポールにはしっかりとハマるので、取れてしまう心配はなさそうです。
同じキャップをフタマタノサソイ先端にも取り付けようとしたのですが、ここだけはサイズが合いませんでした。
測ってみたところ、先端部分の直径は25mm。
28mmのキャップではガバガバでした。(ナゼここだけ違うのか…)
<追記>
やはり先端も保護したかったので、マスキングテープをぐるぐる巻いて径をざっくり合わせ、その上に28mmキャップを装着しました。
マスキングテープは綺麗にはがせるので何かと便利です。テープは白だったのですが、マジックで塗りました(笑)
パイプ保護にはエリッゼのパイプキャップも検討したのですが、1個660円(2021年9月末時点)と高価な事と、地面での使用時にキャップについた土をはらうのが面倒に思えたので今回は見送りました。
テント内のフロア上でしか使用しないのであれば、こちらでも良いかもしれませんね。
二股化のメリット
二股化のメリットは、圧倒的な広さとレイアウトの自由さ、これに尽きます。
圧倒的な広さ
たった1本のセンターポール。
それだけなのに、なぜこんなにも感じ方が違うのか。不思議です。
大袈裟ですが、これまでとは別の空間。まさに圧倒的広さ。
思わず両手を広げて、テント内をぐるぐると回ってしまいました(笑)
レイアウトの自由さ
今までは、無意識のうちにセンターポールを境として、右はリビング左に寝室みたいに2分割していました。
当然毎回、同じようなレイアウトに…。見飽きれば、写真も撮らなくなり…
それがそれが、二股化により超自由に!
もうなんでもできる!なんとでもなる!って感じです。
空間が確保され、インナーテントもストレスなく設営できます。
その他の活用方法も
フタマタポールの活用は、テントだけではもったいないです。
たとえば、タープポールを1カ所二股化すれば、出入りがとても楽になります。
テントを二股化するポールは特定のテント専用設計の製品もあります。”そのテント”へ使用するにはベストな選択と思いますが、言い換えれば他のテントには使用できません。
その点、フタマタノキワミは角度・長さ調整が可能な為、汎用性があり、テントを買い替えても使用できる可能性が高いというメリットも大きいと思います。
ゼクーとゲウを連結する際、フタマタポールが活躍するという情報もあります。
まだ実践していませんが、ゼクーのエクステンションフレームにフタマタポールを重ねるように立てることで、ゼクーとゲウを連結することができるようです。
<追記>
念願の連結ができました!言葉にならない程の満足度です!
二股化のデメリット
二股化によるデメリットもやはりあります。
1.そこそこ大きく、重い
2.設営にわずかな手間
3.センターポールに道具がつけられない
そこそこ大きく、重い
フタマタノキワミの収納サイズはゼクーMと比較するとこの程度。
重さは3.5キロなのでそこそこあります。
ゼクーMと合わせると15キロ。一度に持つのはためらう重量になります。
設営にわずかな手間
当たり前ですが、通常の設営に作業がプラスされます。
まあ、慣れれば10分程度ですので、本当にわずかですね。
センターポールに道具が付けられない
これも当たり前ですが、センターポールがなくなるので、そこに道具を付ける事ができません。
たとえばランタン。センターポールにフックを掛けてランタンを吊るす事はできません。
が、このデメリットは以下で解決します。
画像はガイロープの両端にもやい結びで輪っかを作ったものです。
二股の先端にこれを引っ掛けておけば、ランタンを吊り下げることができます。
実際にやってみたら、センターポールのフックに掛けるより、テントのど真ん中につり下がっているほうが自然で好みでした。
ゼクーに付属のトライアングルハンガーもこの輪っかに掛ける事で、普通に使えます。
その他、二股化の注意点
二股化は純正センターポールと比較した場合、安定感は若干落ちると感じました。
センターポールは垂直にまっすぐ力を受けて固定しますが、フタマタポールは斜めに受ける為、力が逃げやすいです。ポールの太さも純正のセンターポール30mmに対し、フタマタノキワミは28mmとやや細くなります。
ポール末端部がずれないようペグで固定、ポールにぶら下がったり力を掛けない。など、ある程度の注意は必要になります。
※ポール末端の固定にはグラートステイク18を使っています。ポールを受けやすい形状で、安心感があります。
また、二股化する場合はテントのガイロープを全て張る事をオススメします。ゼクーの場合、12本のガイロープ(ペグダウン6カ所)は強風時の補強用であり、通常は張る必要がありません。
が、このガイロープを張る事でテントを下方向へ押さえつける力が働き、風に対する強度がかなり上がります。冬場のストーブ使用時にテントが倒壊すると大きな事故につながる恐れもあるため、念には念を入れ、安全に楽しみたいですね。
まとめ:メリットは圧倒的!デメリットはごくわずか
これ、すごいです。
本当に圧倒的な広さと自由さが手に入ります。
デメリットもありますが、メリットを考えれば小さな事ばかり。
フタマタノキワミは寸法調整がきくので、テントを買い替えても使用できます。
これはとても大きなメリットですね。後悔のないお買い物になりました!
(というか、もっと早く買えばよかったです)
以上、DODフタマタノキワミのレビューでした!
参考になれば、とれも嬉しいです。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。