ゼクーMを使っていたころ、いちばん悩んだのがペグ選びでした。
はじめはどのペグを買えばいいのかさっぱり分からず、安いペグを買っては曲げて、買い直しを繰り返しました。ほかのペグもいろいろ試して、かなりのお金を使っています。
「初めからこれを買っていれば…」と思ったことが何度もあります。この記事では、いろいろなキャンプ場で設営してたどり着いた、ゼクーMのペグの本数と組み合わせを、失敗談も交えて紹介します。これから買う人の参考になればうれしいです。
ゼクーMのペグ:私の結論(合計33本)
・本体(6か所):グラートステイク28 × 6本
・ガイロープ(6か所+強風時6か所):チタンペグ25cm × 12本
・スカート(15か所):打刀16cm × 15本
立てるだけなら、本体とガイロープの12本でOK
結論:本体はグラートステイク28、ほかはチタンペグと打刀

結論からお伝えすると、私がたどり着いたのは、グラートステイク28・チタンペグ25cm・打刀16cmの組み合わせです。
使い分けはシンプルで、いちばん大事な本体の6か所に鍛造ペグのグラートステイク28。ガイロープには軽いチタンペグ25cm。スカートには短くて軽い打刀16cmを使います。
| 使う場所 | ペグ | 本数 | 1本の重さ |
| 本体 | グラートステイク28 | 6本 | 225g |
| ガイロープ(強風時を含む) | チタンペグ25cm | 12本 | 約50g |
| スカート | 打刀16cm | 15本 | 16g |
| 合計 | 33本 | 約2.2kg |

この組み合わせにしたのは、「打ち込む楽しさ」「安心感」「軽さ」のバランスがいちばん良かったからです。仮に33本すべてをグラートステイク28にすると、約7.4kgになります。
もしこの先テントを変えても、この基本の組み合わせは変えないつもりです。全体のバランス、安心感、持ち運びやすさを考えると、総合的な満足感がとても高いからです。
ゼクーMのペグダウンの位置を、図で紹介します。
ゼクーMの本体とガイロープ:18本

本体の6か所:グラートステイク28
まず、テント本体を固定するいちばん重要な6か所には、長さ・保持力ともに文句のないグラートステイク28を選びました。
重要な場所をガッチリと固定するには、長さが必要です。ですが、長いペグを打つときに多少の石を貫けないと、手は疲れるし、かなりのストレスを感じます。なので、鍛造は大事な条件です。
グラートステイクはパッと見では打ちづらそうに見えますが、ハンマーの力を四角い面で受けるため、力が効率よくペグに伝わってガンガン刺さっていきます。
「超、気持ちいい!」これまで、打つことが楽しいと思ったのは、このペグだけです。打ち込む楽しさ、気持ちよさなんて考えたことがなかったですが、かなり大事です。
デザインもかっこよく、ペグを眺めながらお酒が飲めます(笑)。所有欲も満たしてくれるので、ゼクーと合わせて使いたいペグです。

ゼクーを二股化したときのポールを押さえる用途でも、グラートステイクはガッチリと保持してくれました。

グラートステイク28はAmazonでは扱いがないので、公式オンラインストアや直営店などで買うことになります。定価は1本440円(税込、2026年10月時点)です。
数年使って分かった良いところ・いまいちなところは、こちらに全部書いています。

ガイロープの6か所:チタンペグ25cm
次に、ガイロープを固定する6か所(図のグレーのT)には、チタンペグ25cmを選びました。
高い強度のチタン、そして25cmの絶妙な長さは、どんな環境でもオールマイティーに対応します。20cmがメジャーな長さですが、柔らかい地面では不安を感じることも多いのです。
唯一のデメリットは、ペグのヘッドが小さいので打ち損じがあること。打つ楽しさ・気持ちよさではグラートステイクが圧倒的に上です。ですが、全部をグラートステイクにすると重さがとんでもないことになるので、チタンペグと使い分けています。
※ここまでの12本が、ゼクーMの設営に最低限必要な本数です。
強風時の6か所:チタンペグ25cm
図のオレンジのTの6本は、強風時の補強用です。風が弱い日はいりません。
固い地面であれば20cmでもいいです。が、初めて行くキャンプ場のコンディションなんて、行ってみないと分からないんですよね。
となると、どんな地面でも対応できる強度と、風に耐えるある程度の長さが欲しい。ここでもチタンペグ25cmが良い選択になります。
風が弱ければ使わないけれど、軽いから「とりあえず持っていける」。チタンの軽さは本当に助かります。

スカートの15本:打刀16cm

スカートを固定するペグは、スカートの6辺×2か所=12本と、エクステンションフレームの中央下部の3か所で、計15本です。
スカートなんて固定する必要あるの?と最初は思っていたので、ペグを持たずに初張りへ。
よしできた!と言ったすぐ後…ひゅーーーっ!バタバタバタバタ…。がんばって設営したテントの中は、砂ぼこりだらけになってしまいました(泣)
スカートを固定しないと、風が吹くたびにバタついて、結構な砂ぼこりや芝が舞い込みます。

リビングシートを敷いた「お座敷スタイル」にするなら、スカートは固定するのがおすすめです。土間スタイルでも、スカートを押さえないと冬はかなり寒いです。
スカートを薪や石で押さえてもいいのですが、せっかくかっこいいゼクーが台無しになりそうで…。ペグでピシッと固定すれば、ゼクーもかなりかっこよく見えます。

2021年当時は、スカートにチタンペグ20cmを使っていました。今は、福善の打刀16cmに変えています。
打刀16cmは1本16gと、とにかく軽いのが特長です。15本そろえても240gしかありません。短くて扱いやすく、ステンレスの見た目もすっきりしていて、テントがかっこよく見えます。

ただ、正直に言うと、打刀は私のこだわり(かっこよさ)がかなり強い選び方です。スカートまでペグで固定する人は、かなり少ないと思います。スカートを固定しない人は、本体とガイロープの18本だけそろえれば十分です。

廃番セールでゼクーMを買った人へ
ゼクーMは2026年に廃番になり、公式オンラインストアと直営店で50%オフになりました。セールで本体を買ったら、ペグは別にそろえる必要があります。ゼクーMには、ペグが付いていないからです。
最初にそろえるなら、本体の6本とガイロープの6本、合わせて12本があれば立てられます。強風用とスカート用は、あとから買い足しても間に合います。

アルミペグや鋳造ペグじゃダメなの?

さて、ここまでガッツリと無視しているものがあります。アルミペグと鋳造ペグ(鍛造ではない鉄ペグ)です。
個人的な結論ですが、この2つは「最善の選択」にはなりません。考え方は人それぞれで、環境によって「最善」も変わります。私の考える「最善」は、次の2点です。
- どんな環境でも対応できること
- 使い分けをする必要がないこと
よく見かけるのが、地面の固さによって使い分けましょう、という内容。「固いサイトでは鍛造を!芝サイトではアルミでOK!」
うん。そうだね…。でもさあ、行く前に地面の固さなんて分からんのよ。同じキャンプ場の中でも、固さが全然違うとか普通にあるのよ。仮に事前に分かったとしても、そんなにたくさん買えないよ…。って、ことなんです。

アルミペグ
テントの付属品によくあるアルミペグ。石が多いサイトでは歯が立ちません。曲がります。
固い地面に苦労して打ち込めたとしても、次は抜くのが大変です。ペグに結んだガイロープで引き抜くのはかなり力が必要で、仕方なくペグを横から叩いて引き抜いたら、やっぱり曲がっていた…苦い経験です。
今は良くても、いつか必ず、打ち込めず途方に暮れる日が訪れます。ペグが原因でせっかくのキャンプを台無しにするのは悲しすぎます。
鋳造ペグ
鍛造ペグがいいよ!チタンペグもいいよ!
「はいはいそうですか。でもね、高い。高すぎるでしょ。ペグってそんなにお金かけるものなの?とりあえず鉄製ならなんとかなるっしょ!重さ?車だから余裕余裕」
はい。キャンプを始めたてのころの私です。本気で殴りたい。
普通の鉄ペグは重かったけど、まあまあいけましたよ。半年くらいは。で、やっぱり訪れました。この日が。

みごとにグニャンです。
この日の地面は本当に固く、打っては石に当たり、打っては当たり、打ち直し…。どうにもならない場所は鍛造ペグやチタンペグに変えながら、本当に苦労した設営でした。キャンプから帰ったあとも、3日以上手の痛みがとれないほどでした。
鍛造とチタンの強度のありがたみを、身をもって感じた1日です。これをきっかけに、ペグの買い替えが始まりました。
チタンペグでも曲がるときは曲がります。「曲がらないペグ」についての考えは、こちらにまとめています。

一番の無駄は、やっぱり買い直し

2021年当時、手持ちのペグは50本。タープを買ったことも理由ですが、ずいぶん増えました。で、そのうち買い替えたいのが22本。ほぼ半分(笑)
金額は計算したくない…もったいない、本当に、もったいない。買い替えというか、買い直し。やっぱりこれが一番の無駄なんですよね。
最初から分かっていれば、お金も無駄にせず、ペグの重さで悩むこともなかったのに…。みなさんは、私と同じ失敗をしないよう、気をつけてくださいね。

ペグハンマーはフック付きがおすすめ

ハンマーで大事なのは、ペグ抜き用のフックがあることです。フックの有無で、撤収にかかる時間は雲泥の差になります。もはやフックなしは考えられません。
また、ペグは力ではなく遠心力で打つものです。なので、ある程度の長さと重さがあるハンマーのほうが打ちやすいです。
最初に買ったのは、手ごろな価格のYOGOTOのペグハンマーでした。長く使えましたが、ヘッドの固定部のグラつきが大きくなったので手放しました。今は、ゼインアーツのグラートハンマーだけを使っています。グラートステイクとの相性も良く、打っていて気持ちいいハンマーです。

ほかのハンマーとの比べ方は、こちらで詳しく書いています。

よくある質問
Q. ゼクーMにペグは付いていますか?
付いていません。ゼインアーツは2022年1月から、価格を据え置くために多くのテントでペグを付属品から外しています。ただし、クク・ヤール・タオ・バミなど、ペグが付いている製品もあります。
Q. ゼクーMは最低何本あれば立てられますか?
本体の6本とガイロープの6本、合わせて12本です。強風用の6本とスカートの15本は、必要に応じて足してください。
Q. ゼクーLは何本必要ですか?
ゼクーLも、ゼクーMと同じ本数です。全部打つと33本、立てるだけなら本体とガイロープの12本です。使い分けの考え方(本体は鍛造ペグ、ガイロープはチタンペグ、スカートは短く軽いペグ)も、そのまま使えます。
Q. グラートステイクはどこで買えますか?
Amazonでは扱いがないので、公式オンラインストアや直営店などで買うことになります。買う場所ごとの違いは、こちらにまとめています。

まとめ:打つ楽しさ・安心感・軽さのバランスで選ぶ

グラートステイクは、打つ楽しさを教えてくれたペグです。チタンペグは、その圧倒的な軽さで驚きと快適さを与えてくれました。打刀は、スカートまでかっこよく見せてくれる、私のこだわりのペグです。
ベストな選択は人によって違います。でも、いろいろ試して遠回りした私が、もし最初からやり直せるなら、迷わずこの組み合わせを買います。
私のように後悔しないペグ選びで、楽しいキャンプを送ってもらえればうれしいです。ゼクーMで使ったほかのギアは、ゼクーMと歩んだ3年間の記事にまとめています。
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テントレビュー・比較・発売日・購入ガイドを1ページにまとめました。