NBOXのACC(アダプティブクルーズコントロール)のレビューと注意点

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NBOXの購入して3か月が経過しました。一番気になっていたACC(アダプティブクルーズコントロール)についてレビューします。

 

感想をまとめると、以下3つになります。

・車間距離の維持機能が非常に優秀。

・有効に使用できる環境は限られる。

・注意しないと事故の原因にもなりえる。

 

 

なお、このレビューはNBOXの2022年式を元にしており、ACCは「渋滞追従機能付き」になります。

 

では、いきましょう。

 

 

目次

車間距離の維持機能が非常に優秀

車を購入する際、クルーズコントロール機能は必須条件でした。

 

2022年式のNBOXを購入したのも、ACCが渋滞追従機能付きにアップグレードしていた点が決め手になりました。

 

ACCは、設定した車速内で前走車との車間距離を維持しながら自動的に加減速を行い、運転者の疲労を軽減する機能です。

 

実際に使用してみた感想は、

 

「自動で車間距離を適切にしてくれる安心感がすごい!!」これに尽きます。

アクセルを踏まないから疲れにくい事が一番のメリットと思っていましたが、とんでもない。

 

疲労感より、安心感のメリットの方がずっと上でした。

 

しかも、前車との距離も設定できるので、自分の感覚に合うよう速度にあわせて変更できます。

 

高速道路では車間距離は最大に、幹線道路では中程度の距離に、といった具合です。

 

結果として、何があってもいつでも止まれる状況を常に作れる、ということになります。

 

アクセルやブレーキ操作が減ることによる肉体的疲労の軽減もメリットですが、安心感を得られる事による精神的疲労感の軽減は、非常に大きなメリットでした。

 

技術の進歩には本当におどろきました。ACC付きの車を選んで心からよかったと思います。

 

有効活用できる環境は限られる

さて、圧倒的な安心感が得られるACCですが、有効に使える環境(場所)はやはり限られます。

 

高速道路(80~100km)…ばっちり活用できる

 

幹線道路(60~80km)…結構つかえる

 

一般道路(~60km)…使えるけど、人の感覚に合わない

 

高速道路は説明不要ですね。幹線道路でも充分使えます。

 

先に書いた車間距離維持が優秀なため、ACCを使ったほうが安全ですし、アクセルとブレーキで車間距離を調整するよりも疲れません。

 

一方、一般道路では使えなくはないけど、人の感覚に合わないから使わない。が結論。

 

始めのうちは面白半分で使っていましたが、結局やめました。

 

最大の理由は「どうしても運転者の感覚と合わない」からです。

例えば、見通しの悪く信号のない交差点、緩やかに続くカーブなどでは、人の場合、無意識のうちにアクセルを緩めて速度調整をします。

 

が、ACC走行では設定速度(または前走車に追従)で走り抜けてしまうので、感覚的に怖いです。

 

別の例では、平坦路に急に表れる少しの起伏部。少しだけ登ってすぐまた下るような道でも、ACCは一定速度で突っ込みます。これも怖い。

 

上り坂なんて、設定速度で走り続けるようにエンジンの回転数は上がります。速度だけじゃなく、音の怖さまでトッピングされます。

 

このように、人が環境に合わせて行っている微調整を機械にまかせると「感覚的に怖い」という状況になってしまうんです。

 

その感覚は正常であり、実際に事故のリスクは上がると感じます。

 

ACCが0キロ対応となり、前走車が停車すると自車も停車できるようになりましたが、一般道の走行でこれを過信するのはあまりにも危険です。

(停車タイミングもやっぱり少し怖いと感じるタイミング&距離感です)

 

0キロ対応はやはり渋滞時にも活用できる、と捉えるのが正しいかと思います。

 

よって、ACCが有効活用できる環境は限られる。という結論になります。

 

※メーカーの使用推奨も当然ながら高速道路などの長距離移動です。

 

 

注意しないと事故の原因にもなり得る

あるニュースで、クルーズコントロールの普及後、高速道路の規制帯(工事での車線規制など)に車が突っ込む事故が増えた。とありました。

 

ちょっと不思議に思いましたが、ACCを体験して気づきました。

 

その原因はおそらく2つ。一つは単なる前方不注意、もう一つはACCの速度復帰によるパニックです。

 

ACCによるパニックとは具体的には以下です。

1.ACC 90キロ設定で走行していた。

2.前走車(80キロ)を認識し、80キロで追従走行になった。

3.前走車が外れ(車線変更し)、設定の90キロへ戻すよう加速した。

4.急な加速でパニックになり、そのまま規制帯へ突っ込んだ。

 

文字で書くと「え?なんで?」と思いそうですが、

 

実際のACCの速度復帰を体験すると、これが納得できちゃうんです。

 

メーカーの説明では前走車が外れた際は、「緩やかな加速で設定速度に戻す」とありますが、実際には前走車が外れたとたんに「ブオオオオオン!!!」です。

 

ちょっと、そんな急に加速しないでよ!って思いす。ほんと。ぶっちゃけ不快レベルの加速。

 

ACCの欠点、とまではいいませんが、もう少しなんとかならないのかと思ってしまいます。

 

NBOXなど軽自動車の場合、80キロから90キロへ速度を戻す際はエンジンの回転数がかなり上がり、大きなエンジン音が社内に響きます。

 

始めて経験した場合は、パニックになってもおかしくない状況です。

出典:ホンダ

規制帯に突っ込みそうなら車線変更すればいいじゃん、とも思えますが、想像してみてください。

 

アクセルをベタ踏みた状態で、ハンドル切れますか?それって…怖いですよね。

 

ACCはブレーキを踏むだけで解除できるのですが、急な加速と大きなエンジン音で混乱しそのまま直進、事故を起こしてしまう、なんてことがあってもおかしくありません。

 

安全支援機能の影響で事故なんて、起こしたくないものです。

 

・ACCの設定速度は上げすぎない(こまめに調整する)

・ACCの機能をしっかりと理解する

・ACC使用中も気を抜かない

 

これらに注意し、活用したいですね。

 

 

まとめ:それでも後悔はない。ACCはすごい

というわけで、不満点?や注意点も書きましたが、結果的にはACC付きのNBOXを購入したことはまったく後悔しておらず、むしろ大満足しています。

 

なにより車間距離維持による安心感は本当に感動ものです。

 

長距離の移動もこれまでと比にならないくらい安心安全かつ楽になりました。

 

機能とリスクをしっかりと理解して付き合っていき、事故のないカーライフを送りたいですね。

 

以上、NBOXのACCのレビューでした。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

では。

 

 

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