【検証】イワタニのマイ暖は0度以下のキャンプでも使用できるのか?【レビュー】

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冬キャンプでのサブ暖房に、イワタニのマイ暖を購入しました。

 

買ってはみたものの、CB缶を燃料とするマイ暖は0度以下に寒さでもちゃんと使えるのか?という心配がありました。

 

その他にも、

・ガス缶はどれくらい持つのか?

・屋外では使用できるのか?

など気になる事が多くあったので、早速検証してきました。

 

じっくりと、ご紹介いたします。

 

※検証結果は使用環境による異なると思われますので、今回の結果はあくまでも参考程度としてご理解のほどお願いします。

 

 

目次

【検証①】マイ暖は0度以下でも使用できるか?

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結論:ガス缶によるが、0度以下でも使用できる

2022年1月 標高約800mのキャンプ場での使用結果です。

 

ガス缶は各メーカーから「標準品」と「低温時対応品」が発売されていますが、今回はイワタニのオレンジ(標準品)と、SOTOのパワーガス(低温対応品)を使用しました。

 

仕様 イワタニ SOTO
標準品 オレンジ
CB-250-OR
レギュラーガス
ST-700
低温時
対応品
パワーゴールド
CB-250-PG
パワーガス
ST-760

※マイ暖の推奨品はイワタニのガス缶です。

SOTOのガス缶での安全性試験は行われていない為、自己責任での使用となります。

 

マイ暖には火力「標準」と「弱」のモードがあり、検証は「標準」で行いました。

 

 

検証結果まとめ

気温 ガス缶
イワタニ(オレンジ)
CB-250-OR
SOTOパワーガス
ST-760
3℃
0℃
-1.5℃
-3℃ ×

表の気温はテント内温度です。

標準のガス缶、パワーガスともマイナス環境でも使用できました。

 

後日追記:パワーガスはー5℃の環境でも問題なく使用できました。

 

 

【気温別の詳細なテスト結果】3℃~マイナス1.5℃
一般的なイワタニオレンジのガス缶で、0度でも問題なく使用できました。

 

ー1.5度でも普通に使用可能で、しっかりと体を暖めてくれました。

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イワタニオレンジ/-1.5℃まで問題なし

マイ暖は「すぐに暖かくなる」のが長所です。

テント内が0度前後の環境でも、点火してすぐに暖かさを感じる事ができました。

 

灯油ストーブは暖かくなるまで時間がかかるため、寒い朝でも「すぐに暖かい」メリットは割と大きいです。

 

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前面と上、50cm程度まで暖かい

暖かいのは前面と上方向です。15cmの距離では「熱い」。

50cm程まで「暖かい」といった感じ。

 

用途はやっぱり、「足元を暖める」が適しています。その程度か…と思いそうですが、底冷えから解放される恩恵は大きいです。

 

 

【気温別の詳細なテスト結果】ー3℃

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イワタニ オレンジ/-3℃ 着火状態安定せず中止

着火は成功したのですが、バーナー部が安定しません。

正常な場合四角いバーナー全体が赤くなるのですが、赤と青が混じった状態で、ボボボッ、ボッボッと不安定な燃焼状態が続いた為、使用中止しました。

 

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SOTOパワーガス/-3℃ 使用可能

標準ガス缶の限界を感じ、SOTOパワーガスに切り替えたところ、何の問題もなく点火しバーナーもすぐに安定しました。

 

CB缶が低温時に弱いのは気化しにくくなるからです。

低温時対応品のガス缶は気化率の高いイソブタンの比率が高められており、マイナス気温の環境下では明確な違いを感じます。

 

寒い朝、コーヒーのお湯を沸かそうと思ったけど、バーナーがすぐに弱くなっちゃう…。パワーガスに変えたらちゃんと火がついてすぐに湧いた。よくある話です。湧かないお湯を待つのはほんと苦痛ですよね(笑)

 

標準品よりちょっと高いですが、冬はどちらも持っておきたいもの。

僕は標準品2本:パワーガス1本程度の比率で常備しています。

 

 

【検証②】マイ暖の持ち時間はどれくらいか?

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燃焼時間は…気になる所

ガス缶1本でどれくらい持つのか?はとても気になる所です。
イワタニオレンジを「標準」モードでテストしました。

 

結果:3時間40分で燃料切れになりました。
意外と持ったな、という印象です。

 

なお、マイ暖の仕様上は、以下のように記載されています。
標準運転時:約3時間20分
弱運転時 :約3時間55分

 

車の燃費みたいに、実際はスペックよりも悪い。よくある話ですが、おおよそスペック通りでした。

 

欲を言うと、「弱モード」ではもう少し持って欲しかったという印象です。

 

標準と弱では暖かさが結構違いますが、持ち時間は30分程度しか変わらない…。

これならケチらず標準モードでしっかりと暖まったほうが良いと感じました。

 

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持って行くのも、捨てる本数も増えます

コストはざっくり、200円/200分。1時間当たり60円程度。(※イワタニ純正を使用の場合)

 

これだけ見ると高く感じますが、灯油もリッター100円くらいするので、決して安くない。てことで「まあこんなもんか」と思います。

 

それよりも気になるのは「使用済みのガス缶」です。

捨てられるキャンプ場なら良いですが、持ち帰りだと処分がちょっと面倒。こればかりは仕方ないですけどね。

 

でもでも、寒いのを我慢するよりほんのちょっと荷物が増えるほうがよっぽどいいです。

 

 

【検証③】マイ暖は屋外で使用できるのか?

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屋外は、無理です。

結論:無理です。

冬キャンプの醍醐味。星空撮影。でも寒い。マイ暖を足元に置けばいいのでは!?
軽い思いつきで試しましたが、これは無理でした。

 

マイ暖は屋内使用を想定した設計です。風には弱いです。

 

テストしたのはマイナス2℃のテントの外。風は風速1m程度の微風でした。

 

パワーガスを使用したので着火は問題ありませんでしたが、わずかな風を受ける度、バーナー部が「ボボッ、ボッボッボッ」と不安定になります。

 

「完全な無風」であれば問題ないでしょう。

でもそんな日はほとんど無いので屋外使用をメインと考えているならば、マイ暖は適しません。

 

 

【まとめ】マイ暖は冬キャンプで「そこそこ使える」

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ゼクーMのサブ暖房を探す中で、「マイ暖」は当初、選択肢にありませんでした。低温時には使えないだろうな…と思っていたからです。

 

ぶっちゃけ、たまたま特価で売っていたので、「とりあえず買い」してしまったのです…

 

ですが、使用してみてパワーガス(低温時用)を使えば、マイナス気温でも思いのほかいける。という結果になりました。

 

「テントを暖める用途」として考えた場合、小型テントならば充分期待できますが、大型テントを暖めるには無理があります。

別にメイン暖房があり、スポット的に暖める役割が適しています。

 

手軽さ・コンパクト・すぐ暖かいというメリット理解して使用し、販売価格も安い事を考慮すると冬のキャンプギアとして「そこそこ使えるからアリ」が僕の結論です。

 

ストーブを持って行くまでもない秋キャンプにも手軽にもっていけそうです。

 

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キャンプ専用のつもりでしたが、家でもちょいちょい使ってます。

 

エアコンや灯油ストーブをつけるまでじゃないけど、ちょっと寒い。そんな時に、「すぐ暖かい」マイ暖は便利です。好きな場所へ楽に移動もできます。

 

6畳の部屋では、つけたあと部屋全体が「ほわーん」と暖かくなるのを感じる事ができました。部屋キャンにもいいですね。

 

 

以上、マイ暖の検証とレビューでした!

 

少しでも参考になれば、とても嬉しく思います。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

 

 

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