ゼインアーツの大人気テント「ロロ」。美しさと機能性を高次元で融合させたフラッグシップテントとして、多くのキャンパーの憧れの的となっています。
大型2ルームでありながら一人でも設営しやすい構造を持ち、唯一無二の美しいデザインと開放的なリビングスペースを兼ね備えたテントです。
この記事では、ロロの優れたデザインや設営のしやすさといったメリットだけでなく、購入前に知っておくべきデメリットや注意点、価格に見合う価値があるのかまで、徹底的に考察していきます。
ロロの主な特徴は以下の4点です。
- 唯一無二の美しく最高にかっこいいデザイン
- 大型2ルームでありながら一人でも確実に設営できる
- メッシュを活用して季節や天候に左右されにくく景色を楽しめる
- 高い天井による優雅で開放的なリビングスペース
「本当に自分に合うテントなのか?」と悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
ロロの備える、唯一無二のデザイン性

度肝を抜かれるとは、このことでしょうか。ロロの登場は、キャンパーに大きな衝撃を与えました。
ワンポールテントをベースとし、フレームで空間を広げる設計。一見すると「ワンポールテントとトンネルテントを合体させたもの」のようにも見えますが、ロロはそんな単純なものではありません。合体ではなく、見事に「融合」しています。
「融合」を感じる秀逸なデザインライン

個人的にすごいと思ったのが、前方トンネル形状と後方のワンポールのデザインを自然と調和させている美しいライン(図の青ライン)です。もしこのラインがなかったら、後方はシャープな形状、前方は丸みをおびたトンネル形状でちぐはぐになっていたはずです。
また、サイドのメッシュを四角窓ではなく、ワンポールの中心位置まで斜めにつないだデザイン(図の赤ライン)も非常に秀逸。独特な形状ゆえに、見る角度によって全く違う表情を見せてくれます。キャンプでも、いろいろな角度から写真を撮るのが楽しくなるテントです。
細部までこだわったフロントパネル

フロントパネルは跳ね上げが可能で、その美しさが際立ちます。一般的なテントだとスカートの根本部分で跳ね上げることが多く、どうしてもスカート部が「だらん」として見栄えが損なわれがちです。
しかし、ロロはスカートの先端で立ち上げる設計になっているため、「ピシッ」と美しく決まります。細かすぎるこだわりかもしれませんが、オーナーとして大きな誇りを感じられるポイントです。
どんなに快適でも、機能的でも、やっぱり「かっこいい」のが一番。ロロは最高に美しく、唯一無二のデザインを備えています。
ロロの4大メリット

1. 大型2ルームなのに「一人でも確実に設営できる」
大型2ルームテントの設営における最大の難関は「テントを立ち上げる作業」です。ランドロックなどの大型テントを「初回から一人で設営できるか」と聞かれたら、正直難しいと言わざるを得ません。
しかし、ロロならば「間違いなく一人でできる」と断言できます。
一般的な2ルームテントの設営手順は「テントを広げる → フレームを取り付ける → テントを立ち上げる」という流れですが、この「立ち上げ」の作業自体が非常に困難です。

一方、ロロの設営手順は以下の通りです。
- テントを広げる
- 四角形を作りペグダウンする
- センターポールで立ち上げる
- フレームを取り付ける
- 残りのペグとガイロープを張る
ロロの立ち上げは、「幕の中からポールを一本立てる」これだけです。
テントさえ立ち上がってしまえば、残りのフレーム取り付けはスムーズに行えます。この構造があるからこそ、「初めてでも、一人でも、確実に設営できる」と言い切ることができます。

※なお、ワンポールで立ち上げてフレームで空間を広げるという構造は、同社のゼクーやギギシリーズとも共通しています。
設営時の注意点とサイトサイズ

設営時の注意点として、ガイロープの数が多めであることが挙げられます。すべて張るとそれなりに手間がかかりますが、強風時以外は状況に合わせて本数を調整すれば問題ありません。
また、ロロの設営に必要なスペースの目安は約「8×10m」です。
幕を張るだけなら前後はもう少し縮められますが、せっかくフロントパネルの跳ね上げができるので、その分のスペースもしっかり確保しておきたいところです。車乗り入れを考慮すると、10m×10m程度の区画サイトがあると安心です。
2. メッシュを活用して季節や天候に左右されにくく景色を楽しめる

私自身、ゼクーMを使っていて「テント内からもっと景色を楽しめたらいいのに」と感じていました。ゼクーの大開口部は全開にすれば視野が広く取れますが、夏場は虫が入り、雨の日は閉め切る必要があるためです。

ロロを見たとき、「これだ!」と思いました。
出入り口が内側に食い込んだ斜め形状になっており、軒があるため雨の影響を受けにくい設計です。

さらに全周に完備されたスカートやインナーテントのおかげで、季節や天候に左右されにくく、テント内からパノラマの景色を堪能できます。
3. 高い天井による開放的なリビングスペース

通常、2ルームテントの天井高は2m前後のフラット形状が多いですが、ロロはワンポールベースのため上方向に空間が大きく取られています。
中心に向かうにつれ高さを増す空間は「優雅さ」や実際の寸法以上の広さを感じさせてくれます。天井が高い部屋が広く感じるのと同じ理屈です。
パノラマ構造の景色も相まって、リビングスペースの満足度は非常に高いです。

4. タープなしでもサイトを完結できる

優れた居住性を備えているため、フロントパネルを跳ね上げれば、タープを別途用意しなくてもリビングスペースを十分に確保できます。設営の手間や荷物を減らしつつ、まとまりのある美しいサイトを構築できます。
ロロのデメリット・注意しておきたいポイント
非常に完成度の高いテントであるロロですが、購入前に知っておくべきデメリットや注意点もあります。

- インナーテントは4人使用だとややタイト
リビングスペースが非常に優雅な反面、インナーテントは奥へ行くほど、また左右へ行くほど天井高が低くなります。大人4人が就寝することは可能ですが、コット4つやダブルサイズのマット2つは入らない可能性があります。「寝る」ことには問題ありませんが、インナーテント内でも立って自由に動き回れるわけではないので注意が必要です。この快適なリビングとコンパクトなインナーのバランスは、ロロの美しさと引き換えのトレードオフの関係にあります。

- ガイロープの数が多い
耐風性を高めるためのガイロープが多く、設営・撤収時に少し手間がかかります。 - 75Dのポリエステルリップストップ生地
軽量で強度がある優れた生地ですが、シリコン加工特有の「シワになりやすさ」があります。ロロの美しい張り姿を維持できるよう、収納時はできるだけ丁寧に畳むことをおすすめします。 - 大型テントなのでサイトを選ぶ
前述の通り約8×10mの設営スペースが必要となるため、小さめの区画サイトではレイアウトに工夫が求められます。 - ペグが付属しない
ロロにはペグが付属しません。別途準備する必要があるため、あらかじめ手持ちのものを確認しておきましょう。
ロロは重いのか?

結論から言うと、「それほど重くない(このサイズの2ルームとしてはむしろやや軽い部類)」です。
一般的な大型2ルームテントの多くが20kg前後あるのに対し、ロロは付属品込みで約17kgに抑えられています。参考までに、ゼクーLはインナーテントが別売りですが、合計すると約17.3kgになり、さらにタープ(ゲウなど)を別で準備すると20kgを超えてきます。
ロロはインナーテント付きで約17kgであり、タープいらずで運用できることを考えると、運搬の負担を大きく軽減できる優秀な重量設定と言えます。
ロロは高い?価格に見合う価値はある?

ロロの価格は税込138,000円です。単体で見ると、決して安いテントではありません。
しかし、あくまで個人的な考察ですが、ロロに付属するインナーテントのサイズ感を考慮すると、価格としては約2万円相当と捉えることもできます。そう考えると「本体約12万円+インナーテント約2万円」の構成とも見なせます。
ゼクーLとタープの組み合わせ等と比較した場合の価格差を考えても、大型2ルームとしてのスペックや、一人でも設営できる構造、唯一無二のデザイン性、優れた居住性まで含めれば、単純に「高すぎる」とは言い切れない納得感があります。予算との相談は必要ですが、それだけの価値を感じられるテントです。
ロロはどんな人におすすめ?

おすすめな人
- デザイン性にとことんこだわりたい人
- 大型2ルームでありながら、設営の負担をできるだけ減らしたい人
- 天候や季節を問わず、テント内から景色を楽しみたい人
- タープを張らずに美しいサイトをまとめたい人
おすすめしない人
- インナーテント内でも立って自由に動き回るような、広大な寝室を最優先したい人
- できるだけ設営の手間(ペグやガイロープの数)を少なくしたい人
- できる限り予算を抑えてテントを探したい人
まとめ|ロロは「快適性」だけでなく「所有する満足感」が大きいテント

ロロは、設営のしやすさや優れた居住性といった実用的なメリットはもちろんのこと、それに加えて「所有する喜び・美しさ」までしっかりと満たしてくれるテントです。
ちなみに「ロロ」の名前の由来はタンカー船(RORO船)から来ており、その荒々しくも美しいタンカー船のように見えたのが荒船山だと言われています。いつか聖地・荒船パノラマキャンピングフィールドなどで張る姿を想像するだけでも、気分が高まりますよね。
決して安い買い物ではありませんが、キャンプサイトでロロを眺める時間は、他では得られない特別なものになります。ご自身のキャンプスタイルや求める優先順位と照らし合わせて、ぜひ最高の相棒選びの参考にしてみてください。
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