よんすたの散歩道

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ゼインアーツの新作・ロロのメリットとデメリットを考察する

ついにゼインアーツの新作2ルームテント「ロロ」の情報が公開されました。

 

さすがゼインアーツ。予想を遥かに超えるデザインと完成度に仕上げられています。

 

ロロの特徴は下記4点です。
・唯一無二の美しく最高にかっこいいデザイン
・一人でも確実に設営できる
・季節、天候を問わず景色を楽しめる
・優雅に過ごせるリビングスペース

 

ただ、デメリットが全くないわけではありません。

 

今回はそんなロロのメリット・デメリットと気になる点を考察していきたいと思います。

 

 

 

 

唯一無二のデザイン性

出典:ゼインアーツ

度肝を抜かれるとは、このことでしょうか。

 

あまりにも衝撃的なデザインでした。

 

ワンポールをベースとし、フレームで空間を広げる設計。ワンポールテントとトンネルテントを合体させたようなもの?

 

そんな単純ではありません。「合体」ではなく見事に「融合」しています。

 

合体ではなく、融合

個人的にすごいと思ったのが図の青いライン。このラインがある事で、前方トンネル形状と後方のワンポールのデザインが自然と調和しています。

 

もしこれがなかったら、後方はシャープな形状、前方は丸みをおびたトンネル形状でちぐはぐになっていたハズです。こんなにも大きいのにのっぺり感を感じません。

 

また、サイドのメッシュを四角窓でなく、ワンポールの中心位置まで斜めにつないだデザイン(図の赤いライン)がすごくいいです。

 

このような形状の為、見る角度によって全く違う表情を見せてくれます。

出典:ゼインアーツ

細かい所では、フロントパネル跳ね上げの美しさも上げられます。

 

この跳ね上げの固定部が「スカートの根本部分」のテントがありますが、それだとスカート部が「だらん」となっちゃうんですよね。見栄え的に少し残念です。

 

ロロはスカートの端部で立ち上げる為「ピシッ」と美しく決まります。

 

細かすぎるかもしれませんが、わずかな残念ポイントでデザインは破綻するので、小さなこだわりがとても嬉しいです。

出典:ゼインアーツ

 

「ロロ」の名前の由来のひとつに「タンカー船」があるとの事ですが、僕には「くじら」に見えます。大海原を旅するくじらって感じで好きです。

 

設営後はきっと、テントを眺めてニヤニヤしてしまいますね。

 

なんだかんだ言ってかっこいいのが一番です。どんなに快適でも、機能的でも、やっぱりかっこよくなきゃ嫌です。

 

ロロは言う事ありません。最高に美しくかっこいい、唯一無二のデザインです。

 

これを手にできたら、どれだけ気分が上がるでしょう。想像するだけでやばいです(笑)

 

www.itukadarekano.com

 

 

一人でも確実に設営できる

出典:ゼインアーツ

大型2ルームテントの設営は、やはり大変。で、何が大変って「テントを立ち上げる事」です。

 

ランドロック、アポロン、アルニカ、これらのテントを「初めてでも一人で設営できる?」と問われたらきっと、「たぶん無理」または「できる…かもしれない」といった回答になると思います。

 

ロロは違います。即答です。ロロならば「間違いなくできる」と答えます。

 

しつこいようですが、一人で設営できるという「確信」があります。テントの構造をみてそう感じました。

 

出典:ゼインアーツ

一般的な2ルームテントの設営は、
1.テントを広げる
2.フレームを取り付ける
3.テントを立ち上げる


の手順が多いですが、最難関はこの「テントを立ち上げる作業」です。

 

フレームの取り付けやペグダウンももちろん大変ですが、「時間はかかるけどできる」内容です。

 

ですが、「テントを立ち上げる」のは、作業自体が困難なんです。設営を諦める理由の多くはここにあります。

 

一方ロロの場合は以下の手順になります。

1.テントを広げる
2.四角形を作りペグダウンする
3.センターポールで立ち上げる
4.フレームを取り付ける
5.残りのペグとガイロープを張る

 

ロロの立ち上げは、「幕にもぐって棒を一本立てる」これだけです。

できない理由がありません。

 

テントが立ち上がっているから、残りのフレームの取り付けも簡単です。

 

この構造だからこそ、「初めてでも、一人でも、確実に設営できる」と断言できます。

 

このサイズのテントで、そこまで言い切れるテントってあまりないと思います。

 

ワンポールで立ち上げた状態のゼクーM

なお、ワンポールで立ち上げてフレームで空間を広げる、という工程・構造は同社のゼクー、ギギも共通しています。

あえて大変そうな工程をあげるならば、ガイロープ22本という多さです。全部張ったら結構大変。でも強風時以外は全部張る必要はありません。

 

逆にその日の状況に合わせ張る本数を調整できるメリットとして捉えられます。

 

余談ですが、ワンポール構造部(テント後方)の幕斜辺のガイロープ取り付けは2本。2022年販売分からの仕様変更でゼクー等のガイロープ取り付け位置が追加されましたが、ロロも同じほぼ位置で2本になっています。

 

ロロに興味を持った方は、ぜひともゼインアーツの他製品もご覧ください。

どれも魅力的なものばかりです。

 

ロロの設営に必要な面積はおよそ「8×10m」です。

 

立てるだけならば前後はもっと縮められますが、せっかくフロントパネルの跳ね上げができるので、その分のスペースも確保しておきたいですね。

 

車込みの場合でも、10m×10mの区画サイトならば問題ありません。

 

 

季節・天候を問わず景色を楽しめる

出典:ゼインアーツ

きたか!と声をあげましたよ。この景色を見たときに。

 

なぜならゼクーMは「テント内から景色を楽しむ」という点で若干の不満があったからです。

ゼクーの大開口部を全開にすれば視野を広く取れますが、ここにはメッシュがありません。夏は虫が入り放題。雨の日はそもそも解放できません。

 

メッシュのあるエクステンションフレーム部(三角フレーム部)は、そもそもサイズが小さく景色を楽しむのに適していません。

 

どんな季節でも、どんな天候でもテント内から景色を楽しめるテントもいいなあ、と思っていました。

 

ロロならば、それが叶います。

 

出典:ゼインアーツ

しかも軒があり、出入り口は内側に食い込んだ斜め形状となっている為、雨の影響を受けにくい設計です。

 

全周にスカートを完備し、インナーテントも付属しています。

 

季節を問わず、天候を問わず、景色を堪能できること間違いありません。

 

 

優雅に過ごせるリビングスペース

出典:ゼインアーツ

ロロは快適に過ごせるリビングスペースを確保しています。

 

通常、2ルームテントの天井高は2mほどのフラット形状が多いです。

 

ロロはワンポールをベースとしているため、上方向に空間が大きく取られており実際の寸法より広さを感じます。

 

天井が高い部屋が広く感じるのと同じ理屈です。

 

入口こそ一般的な2ルームよりやや低いものの、中心に向かうにつれ高さを増す空間は「優雅さ」を感じさせてくれます。

 

前述した景色を楽しめるパノラマ構造もあり、リビングスペースの満足度は非常に高いと感じます。

 

反面、寝室となるインナーテントは割り切られたサイズになっています。

 

ロロのワンポール部は、ゼクーのエクステンションフレームのように高く立ち上げられていません。

 

よって、奥へ行くほど&左右へいくほど天井高が低くなっています。

 

出典:ゼインアーツ

寝る場所だからOKと割り切れるならば問題ありませんが、着替えなどで立ったり座ったり意外と動くと思います。

 

また、大人4人では厳しいかなという印象。インナーテントは独特な形状の為、複数のコットが必須な方も事前にサイズ感を確認しておく事をオススメします。

 

ということで、ロロのリビングスペースは優雅に過ごせる快適空間、ただ、インナーテントのサイズはしっかりチェックしましょう。って感じです。

 

 

ロロの重量は重いのか?

結論:それほど重くないです。軽い・普通・重いで分類すると、「やや軽い」になると思います。

まず、一般的な2ルームテントは多くが20kg前後の重さです。

 

ロロは全込みで17キロ。付属のインナーテントはおそらく3キロ程度の為、幕とポールでは13~14kg程度と思われます。

 

ちなみにゼクーLはインナーテントが別売りですが、合計すると17.3kgでロロより重い。ゼクーLとゲウ(タープ)を別で準備すると20kgにもなります。

 

ロロはタープいらずでインナーテント付きで17kgです。こう見ると、それほど重くないと感じます。

 

幕本体の厚みは下記の通り。一概にどれがいいという話ではないですが、参考に。
ランドロック 150D
アポロン   210D
ロロ     75D

 

注意点として、ロロ(ゼインアーツ)の採用するシリコン加工されたポリエステルリップストップの生地は軽量で強度がある反面、シワになりやすいというデメリットがあります。収納時はできる限り丁寧に畳みたいですね。

 

もしクリーニングに出すのであればテントクリーニング.comのシリコンケアが良いかと思います。

 

補足:ロロにはペグが付属しません。どちらにせよ別で購入が必要になるので、ペグは付属せず販売価格が抑えられているのは嬉しい事です。

 

 

ロロの価格は高いのか?

ロロは税込みで約15万です。単独で見ると少し高く感じるかもしれません。

 

では比較します。フラッグシップクラスの2ルームテントの価格帯は15万~20万が多いです。10万以下の2ルームは幕・ポールのスペックが違い過ぎるので比較対象にはなりません。

 

ロロに付属のインナーテントはゼクーLと似たようなサイズの為、価格としては約2万円と考えられます。

 

よってロロは13万円の本体と、2万円のインナーテントと捉える事もできます。

 

ゼクーL+ゲウの合計額で比較した場合、価格はあまり変わりません。

もし家族を説得するならば、「インナーも付いてるよ」「タープいらないよ」がポイントですね。

出典:ゼインアーツ

15万円が妥当かの判断は難しいですが、少なくとも高すぎる価格設定ではないかなという印象です。

 

ですがこの価格帯になると選択肢がかなり増えることもまた事実。

 

グラフの価格表示はすべて定価です。ただし、ゼインアーツ以外の製品は割引価格で購入できることも多く、一方ゼインアーツは定価で買えればラッキー。結果、価格差は縮まります。

 

できるならば、出来る限りたくさんのテントを見て納得した上で購入するのが一番です。

 

個人的には、オガワのアポロンが好きなので少し悩みます。設営はロロより大変そうだけど贅沢な広さとかっこよさ、強風にも揺るがない強さなどとても魅力的なテントと思います。

 

ロロはどうすれば買えるのか?

出典:ゼインアーツ

さて、最大の問題です。ロロを購入できるのか?って話です。

 

7月上旬の発売予定ですが、購入難易度はかなり高くなりそうです。

 

まず、ゼインアーツは店舗を持っておらず公式オンラインショップもありません。販売は取扱代理店に限られています。

 

販売方法を先着順販売とするか、抽選販売とするかは取扱ショップ次第です。予約はできないと思っておきましょう。ロロの発売日はおそらく下記3パターンになります。

 

①店頭で先着順販売
②抽選販売。店頭受け渡しのみ。
③抽選販売。全国発送対応。

 

ゼクーLを参考にすると、発売時はすべての店舗で即日完売でした。先着順のショップでは、早朝から並んでも買えなかった。深夜から並んだ人だけ買えた。というかなり厳しい状況でした。

 

ロロの反響を見ても、それに近い状況になる可能性は非常に高いです。

 

ゼインアーツの購入が初めての人にはショックかもしれませんが、それだけ人気があり間違いのない製品とも言えます。

 

できる限り情報収集し、自分が応募できるすべての抽選に応募する。あとは、祈るだけです。

 

イメージしただけでちょっとしんどいですが、初回を逃すと再販は何カ月後になるかわかりません。

 

2021年7月に発売されたゼクーL、オキトマ2は、2022年4月現時点まで一部のイベント販売を除いてまとまった再販は一度もありませんでした。次回は2022年5-6月に再販がありそうですが、発売時からは既に10カ月も経過しています。

 

ゼインアーツ取り扱いショップは公式サイトで確認できますが、こちら↓の記事にショップのリンクを作成していますのでご活用ください。

 

www.itukadarekano.com

 

 

 

【2022年5月7日追記】
ゼインアーツ展示会にて早くもロロの抽選情報が出ました。
詳しくはこちら↓を参照ください。以降の入荷・抽選販売情報も当ブログで随時UPしていきます。

www.itukadarekano.com

 

 

ということで、後悔のないようできるかぎりの情報を集め、万全の体制でロロ確保に挑む事をお勧めします!

 

購入できた暁には、きっと素晴らしいキャンプ体験が待っています。

 

少しでもお力になれれば、とても嬉しく思います。

 

 

以上、ゼインアーツの新作・ロロの考察でした。

 

最後までお読み頂き、ありがとうございまいた。