新作プロトタイプ・ギモーグに見るテントの本質とゼインアーツのプライド

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ゼインアーツの2024年プロトタイプがお披露目されました。

4人用テントGIMORG(ギモーグ)です。

正直言って、レビューが非常に難しいのですが、

少なくともゼインアーツの思想・プライドを強く感じられたテントでした。

※当記事は試作段階のレビューです。
また、記載内容は僕の趣味嗜好・感想を多く含みます。ご了承ください。

2024年4月、発売直前での展示会レビューはこちらからどうぞ↓

目次

ギモーグは不思議な?デザイン

「んん?何だコレは???」ギモーグを最初に見た感想です。

事前情報では「4人用ドームテント」との事でした。

ドーム=円形なイメージを持っていましたが、全然違います。

斜め後方から

トンネルタイプ?でも、前と後ろも全然違う。なんだろうこれは。

オキトマとギリアが合体した感じ?とにかく不思議な印象でした。

後方はかなり低く絞り込まれています。

風の谷のナウシカに出てくるオームにちょっと似てるかも?

正面から見ると、別のテントに見えてきます。

広さ感はまず、インナーテントがすごく広い。

高さはそれなりだけど、ボトム面積は大人4人でも余裕です。

全方向、フライシートも含めてメッシュにすることができます。

で、またここで疑問。リビング結構狭いな…。

4人ちゃんと寝れるのに、リビングでくつろげるのはギリ2人くらい?

なんかアンバランスでは。。。

しかもテント出入り口にメッシュもありません。

ということで、頭が???で満たされました。

正直に言って僕には、コンセプトがまったく理解できませんでした。

ギモーグが備える「テントの本質」とは

疑問を抱えたままでは帰れず、小杉代表にお聞きしました。

小杉氏の答えは「これは、テントなんです」

このシンプルな答えに、全てが詰まっているようでした。

僕は無意識のうちに、ギモーグを2ルームテントと捉え、4人がリビングでゆったりできない=いまいちだな。
と身勝手な評価をしてしまっていたのです。

「ギモーグは4人用のテント」

テントとは本来、登山時などにおいて安全に眠れるスペースを確保するもの。

機能として重要になってくるのは、就寝時のスペース・設営の容易さ・軽さ・耐風性含めた安全性などです。

ということで、この観点でもう一度見ていきます。

低く抑えられたフォルム&サイドポールにより、耐風性は高そうです。

全高が低くポール長は短くなり、重量面でも優位に。

インナーテントの全方向に設けられたベンチレーションは、夏でも快適に眠りにつけそうです。

インナーのメッシュ部にリンクしてフライシートも巻き上げできる為、通気性はかなり高そう。

インナーテントは高さはありませんが、寝るスペースと考えれば必要充分です。

逆に、インナーを立てる高さにした場合は、耐風性と軽さが失われてしまいます。

高さイメージ:モデルの身長170cmです

テントからの出入りは楽ではありません。

高さはざっくりと、リビングの一番高い所で170cmくらい。

正面出入口は120cmほどしかありません。出入りは腰を大きく曲げるので疲れます。

ですがギモーグは「テント」。そもそも日中に内部で過ごすのはコンセプトには合わないのかも。

テントの前にテーブルやチェア・ギアを並べて過ごす方も多いですが、ギモーグはこの使い方が似合いそうです。

最悪、雨が降ってきても退避するスペースは備えられています。

というわけで、視点を変えることでギモーグは全く違った印象になってきました。

流行だけを追わないゼインアーツの姿勢

小杉氏のお話を聞きしギモーグを見るうちに、ゼインアーツのプライドを感じました。

近年では以前に比べ大型テントが人気ですが、その理由はやはり「広くて快適」という分かりやすさがあると思います。

あとは見た目が良ければ、それなりに売れちゃう。

そこで置き去りにされた設営の容易さや重さ・安全性など。

何度かキャンプしたけど、重くて積み込みも設営も大変。もういいや、やめよ。
こんな方も一定数いると思います。

キャンプの楽しさを知る事なく、キャンプをやめてしまう。あまりにももったいない。

キャンプブームの中で、売れれば良いだけの商品も多く出てきました。人気製品のコピー品もその一つです。

全てを否定するわけではありませんが、メーカーが売れる人気商品ばかり作り、購入できるのは同じようなテントばかりに…。

こんな状況になることは、ユーザーにとって何のメリットもありません。

例えるならば、日本で売ってる車がいつの間にかミニバンだらけになっちゃったみたいな。
広くて快適。あとは見た目の押し出し感が大事。

テントと車。全く違うようでなんか似てるかもしれません。

やや脱線しましたが、そんな訳でギモーグを広さだけの基準で評価することはナンセンス。
だって、スポーツカーを狭い!不快!って評価しないのと同じですよね。走りで評価しましょう。

ギモーグは、本質的に重要な機能をしっかりと備えていますから。

ギモーグから感じ取れるゼインアーツの姿勢。たまりませんね。これだから大好きなんです。

ギモーグはプロトタイプ。進化の途中段階

2023年発売の「ロガ」

テントの機能・本質。なるほど。わかったよ。でももう少しだけ、見た目がなぁ。

わかります。僕もそう思います(笑)

あともうちょっと、かっこいい方がいいですよね。

ギモーグはまだ試作段階です。まだまだ期待できます。

思い出してください。2022年に情熱大陸で見たプロトタイプ「ロガ」。少しだけ、ぼってりな印象でした。

ですが、2023年発売時は、両サイドへより伸びやかな印象になり、試作時とは比にならないくらいカッコよくなりました。

これまで何度も言っていますが、ゼインアーツはこれまでも、これからも、きっと裏切りません!

ですから期待して待ちましょう!

ということで、本日はここまでです。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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