ゼインアーツ、2024年の新作クク1とクク2。
従来の製品とは異なり「価格ありき」で作られたテントです。
そう聞くと心配になるのは、こんな事。
「やっぱり少し、安っぽいのかな…」
「ゼインアーツらしさはないのかな…」
「後悔しないかな…」
という事で、ククのゼインアーツらしさを僕が徹底的に探します。
※これは通常のレビュー記事ではありません。
ただひたすらに、ゼインアーツらしさを探した”だけ”の内容です。
毎度ながら、僕の趣味・指向と偏見こみこみでお送りします。ご了承ください。
→ゼインアーツ公式・クク1はこちら
→ゼインアーツ公式・クク2はこちら
カラーがゼインアーツ!
いつものゼインアーツのサンドカラー!
ええ。みなさんもうご存じの通り、生地はスペックダウンしていますよ。
でもパッと見で気づく人はほぼゼロでしょう。
タンカラー、ナチュラルカラー、ウッドギア、もちろんブラックギアも合わせやすく、自分だけのかっこいいサイトが作れる!
これぞゼインアーツカラー!ということで、まずカラーがゼインアーツ!!!
幕にはかっこいいZnロゴがちゃんとあります!
ポールがゼインアーツ!
次ここ!展示会で真っ先にチェックしたのがここ!
ポールがかっこいいか!ロゴがあるか!
なぜって、HPの写真は従来のゼインアーツ製品に対してちょっと違うように見えたから。(明るすぎ?)
チェック結果は…
ポールにZnロゴあり!はいここ!!合格!これがなかったらかなり萎えたよね!安心したよありがとう!
次にポールのカラー!
従来品と比べると少しだけ明るめ?だけどしっかりグレーメタリックな質感でグッドでした!
ってことで、ポールもちゃんとゼインアーツ!!かっこよき!!
(ただ、ちょっと細くないかな…。ゼクーLとかロロみたいに、セカンドロットで太くしました、とかありそう…)
設営が簡単でゼインアーツ!
設営ができる。当たり前のようで実は超重要なのがここ。
設営におけるゼインアーツの共通点は、「設営が容易な点」
僕がここに付けた足すならば、「初めてでも問題なく設営できる」これがゼインアーツ!
これほんとに大事だと思っていて、だって、設営できなきゃそもそもキャンプできない。
「テント…建てれないね…。ごめん。帰ろうか。」
「ポール折れちゃったよ!!なんだよチクショウ!粗悪品が!!!」
いくらキレても、彼女、家族は白い目で見るでしょう。辛すぎます。
ククはポールを先に組み、そこにフックで引っかけていく設営方法です。
はい簡単ですね!だからゼインアーツ!!!ヨシ!!!!!
(でも、真ん中のポールを曲げるのはちょっと怖そうな印象。)
ワンポールベースのゼインアーツより、少しだけ慎重さを要するからゼインアーツ度は70点ってことで!
小ネタ:クク1とクク2のフレーム接続部は構造が異なっています。
クク1は角度がきつく、クク2のようにポールを曲げて接続部を作る事が難しく、このような構造になったようです。
寝るスペースの広さがゼインアーツ!
さて問題です。テントって何するとこですか?
「寝るとこです」
そう!寝るとこ!だからちゃんと眠れなきゃだめ!
その広さ!あるの君たち!?
クク1「あるよ。」
クク2「あるに決まってんじゃん。」
合格!超合格!!君たちはやっぱりゼインアーツだ!!!合格!!!!
クク1とクク2、こんなに大きさが違うのに、インナーテントの広さはほぼ同じスペースを確保しているんです。
あくまでもテントの本質を忘れない。これがゼインアーツです。
コンセプトがしっかりゼインアーツ!
「クク1よ、君…リビング狭いな…」
「おいクク1、…なんでスカートとメッシュないんや…」
待て待てまてーーーい!!!
名前が同じだからって、クク1とクク2を同列に見ちゃダメーーー!!
クク1「ぼく、テント+前室なんだ」
クク2「あたし、2ルームテントなんよね」
クク1を選ぶ人:
テントは眠るスペースがあればいい。日中は青空の下で過ごすよ。そのほうが気持ちいいからね。まあ早朝の子供が眠ってる時間は前室でくつろぐよ。でも、雨が降る季節だけはタープを持っていこうかな。
クク2を選ぶ人:
いつも家族4人です。設営はちょっと手間でもリビングも寝室も広いクク2を選ぶよ。キャンプは年に数回だし、クク2があれば充分だよ。
ゼインアーツは、初めからコンセプトを明確にしています。
クク1の用途では、前室で過ごす時間は長くないです。その時間の快適度アップの為、メッシュやスカートを付けて値段を高くしてしまったら…それこそ何したいのかわからないテントになっちゃいます。
「快適性」=「広さ感」で見てしまいがちですが、このテントはどんなコンセプトで作られたんだろう?という視点をもつと、後悔しない選択になるような気がします。
保証・サポートがゼインアーツ!
ゼインアーツの保証・サポートはマジで充実しています。
高額な商品でも、買いやすい商品でも、サポートのクオリティに差はありません。
だからククも、ちゃんと「ゼインアーツの保証」が受けられます。
「保証」って聞くと、なんとなく家電製品とかの保証を思い浮かべがちです。
結局、保証なんて使わないんだよね~と思ってしまいそうですが、アウトドア用品は「外で使う」もの。
天気予報は良かったはずなのに、突風で倒壊した!なんて話はいくらでもあります。
で、みんな思います。「まさか、こんな事になるとは…」と。
実際僕も、ゼインアーツのサポートにお世話になった事があり、まじでゼインアーツを買ってよかった!と心から思いました。
てことで、保証・サポートがしっかりゼインアーツ!!!
製品に込められた想いがゼインアーツ!
僕はいつも呆れるほど「かっこいい!」と叫んでいます。
あんまり言いすぎると信憑性がなくなりそうですが、本心で思っています。
でも実は、その「かっこいい」には二種類あるんです。
・見た目も、コンセプトもかっこいい!
・製品に込められた想い(使命)がかっこいい
ゼクー、ロロ、ギモーグなどは前者。ククは僕の中では後者に当たります。
ククは価格ありきで開発がスタートしたテントです。
でも知って欲しいのは「なぜ価格ありきのテントを開発することになったか?」という点です。
これを語るとあと1万文字くらいダラダラ書いてしまうので、この点はCAMP HACKさんのYOUTUBEでククの動画を見てください。そこに小杉代表の想いが詰まっています。
そもそものゼインアーツのコンセプト、良い製品を適正な価格で提供し、より多くの方をアウトドアへいざなう。
その軸は一切ブレていないのです。
すべて理解した上でククを選んだ方、あなたは超かっこいいです!!!
ということで、製品に込められた想いは紛れもなくゼインアーツ!!!
正しく使って楽しいキャンプを
さらっとまとめて終わりたい所ですが、最後にちょっとだけ。
ククは買いやすい価格で良い製品です。ですがそれには「正しく使用した場合」の前提条件が付きます。
従来のゼインアーツのテントは、全てがハイスペック製品でした。
それでも、ロロやゼクーLのようにセカンドロットでポール径がアップされた物があります。
仕様変更された理由は、キャンプブームの影響もありメーカーの想定よりも過酷な環境でテントを使用される事があった。というのが理由のようです。
ククは自立式のテント。ガイロープやペグダウンを省略しても形は整います。
自立式テントは形を作ってから向きや場所を変えられるメリットがありますが、ペグダウンやガイロープを省略した場合は当然ながら強度が下がります。
価格が違うので単純比較は可哀そうですが、ククは従来のハイスぺ品と比べた場合、やっぱり強度は劣ると思います。その事実をしっかりと理解し、正しく使ってずっとキャンプを楽しんでいきたいですね。
ということで、ククにはちゃんと、「ゼインアーツらしさ」が込められていました。
以上、終わり!