ゼクーMを購入してから早1年半。30回以上使用しました。
最高にかっこいいデザインと充分な実用性で、全く飽きることがない素晴らしいテントです。
その魅力に取りつかれ、雑記ブログとして始めたはずの当ブログも、いつの間にかゼインアーツ・ゼクーM関連だらけになっていました。
1記事ではとても語りきれないゼクーM。そのの魅力を過去記事を振り返る形でレビューしていきます。
- 1年半使用した現在の満足度は?
- ゼクーMのいい所
- ゼクーMの気になる所
- 二股化はかなりオススメ
- インナーテントについて
- ゼクーにはゼインアーツのギアがやっぱり似合う
- ゼクーMの仕様変更について
- ゼインアーツはなかなか買えないけど…
1年半使用した現在の満足度は?
もうずっと、頭の中はゼクーの事ばかり。
購入後、ずっーーーーーと。1年以上です。
このかっこいいテントを、どうやったらもっとうまく張れるだろうか?どんなレイアウトにしようか?どんな道具と一緒に使おうか?
まさに「夢中」でした。キャンプという趣味にここまでハマったのは、このテントを購入できたからといっても過言ではありません。
購入から1年半、30回以上使用した今でも、全く飽きる事がありません。
心から、このテントを買ってよかった。大げさでなく、そう感じています。
ゼクーMのいい所
とにかくかっこいい!!
こんなにもかっこいいテントが、他にあるでしょうか。
2019年の発売から既に3年ですが、色褪せる事のないデザイン。設営の度に今でもニヤニヤしてしまいます。
「ワンポールテントの可能性」を追求した結果、生まれたこの美しさとかっこ良さ。
呆れるほど撮影してしまい、スマホの画像フォルダは大変なことになりました(笑)
ゼインアーツのコンセプトに、「機能と美」があります。
機能性を犠牲にせず、自然と調和する美しいデザイン。たしかに、どんな景色にも自然に溶け込みます。
ゼクーはもちろんの事、タープの「ゲウ」と連結した際も、素晴らしい美しさを見せてくれました。
エクステンションフレームが生む、充分な広さ
ゼクーMは六角形をベースとしながら、三辺をエクステンションフレームで立ち上げることによりサイズ以上の空間面積を確保しています。
ベースがワンポールテントという事を忘れてしまう広さです。
ソロでの使用は贅沢に。
大人2人でちょうどいい。大人2人と子供1人でも充分といった感じです。
4人以上ではゼクーLがおすすめですね。
ゼクーの広さ感の違いはこちらでご紹介しています。
ゼクーMの設営に必要な広さはざっくりと7×7mほどになります。非自立式なので、ガイロープは必須。
区画サイトで使用の場合は、事前に広さをチェックしておきたいですね。
五角形のリビングシートが付属する
ゼクーMはフロアのない「シェルター」の分類になるのですが、標準でリビングシートが付属する為、お座敷スタイルでの使用ができます。
当時の僕はコットを所持していなかったので、「フロアのあるテント」は必須条件でした。
フロアのないワンポールテントが多い中、リビングシートの付属は本当にありがたかった。
ゼクーが6角形なのに対し、リビングシートは5角形です。
この為「土間スペース」が確保され、テント出入りの際に玄関スペースが生まれます。
また、この5角形のシートをどの向きで設営するか?によって、テント内からの景色をより楽しむ配置にもできます。
ゼクーは6角形、リビングシートは5角形、天井の高さは3か所高く、3か所低い。これらの影響で、レイアウトは思いのほか奥が深く考えるのがとても楽しいです。
詳細はこちらでご紹介しています。
お座敷スタイル=ラグを敷くと思いますが、リビングシートはテント本体のサイズより若干小さめです。
そんなちょっと分かりづらいリビングシートのサイズ感について、こちらの記事でご紹介しています。
純正のセンターポールで設営する場合、ラグのサイズを間違えるとちょっと面倒な事になるかもしれません。ご注意ください。
1年通して、季節問わず使える
ゼクーMは、冬の使用も問題ありません。
もちろん、それなりの防寒対策は必要ですが、1年を通して使用できるテントです。
購入時にスカートの有無はあまり重視してなかったのですが、結果的にはスカートがあってよかったと思っています。
スカートは冬の冷気侵入防止だけでなく、夏場は虫の侵入を防ぐ効果もあります。
通気性は上部と3辺にあるベンチレーション、エクステンションフレーム部のメッシュ構造で充分確保できます。
補足すると、石油ストーブ選びはなかなか悩ましいです。
ざっくり2択になると思います。
・小型ストーブ(レインボーやアルパカ)をメインとして、他の暖房器具を併用する。
・充分なパワーのある大型ストーブを導入する
はじめにレインボーストーブを購入した僕は、結果的に前者となりました。
レインボーストーブだけではやや能力不足です。冬場はTCのインナーテントや小型暖房のマイ暖などを合わせて使用しました。
結果、ー10℃近い外気温でも、問題なくキャンプを楽しめました。
こだわりの設計と素材
テントの価格で8万円か…。当初、素人の僕は「高い」と感じました。
ですが、知れば知るほど価格の妥当性が分かってきます。
たとえば幕体の「ポリエステルリップストップ」はシリコン加工が施され、高い引裂強度と防水性能を両立しています。万が一破れても、裂けを最小限に留めてくれます。
ポールはアルミニウム合金製です。軽量かつ、強度を確保しています。スチール製にしていればより安価に販売できたのに、ゼインアーツはその選択をしませんでした。
これらのこだわりが凝縮された結果として見た場合、価格に対するイメージはまったく変わります。
実際に今も、この価格で購入した事に対する後悔は「ゼロ」です。
ゼクーMの気になる所
最高に気に入っているテントですが、気になる所はゼロではありません。
綺麗に張るのは難しく、正面が決めにくい
ゼクーの設営は簡単です。さらっとマニュアルを見ておけば、だれでも設営できます。一人でも全く問題ないです。
ただ、「綺麗に張る」となると話は全く別。ゼクーを美しくかっこ良く張るのは難しいです。
理由はやはり「6角形」にあります。
設営はまず、ビルディングテープを確認し、4カ所ぺグを打ち四角形を作る。次に残り2カ所をペグダウンして6角形にします。
言葉にするのは簡単ですが、実際にやってみるとうまくいきません。設営はできるけどほぼ毎回「歪み」がでます。
購入後は、どうしたら綺麗に張れるのかと呆れるほど悩みました。
もう、仕事以上に真剣に考えましたよね。。ほんと
その時にまとめたゼクー設営のポイントはこちら↓です。
でもでもでも、設営のポイントがわかっていてもうまくいかない。。悩める日々は続きました。
そして約1年。たどり着いたのがこちらです。
「設営ガイド」を自作しました。
ビルディングテープを使用せずに設営するやり方です。四角形→六角形の手順だから幕が歪む。
だったら6カ所のペグダウン位置を捉え、先に打ってしまえばいい!という発想です。あとは幕をペグに掛けて立ち上げるだけ。
これは本当に感動ものでした。今まで悩みは何だったの?というレベルで吹き飛びました。
ゼクーと歩んだ1年半。明確なターニングポイントでした。
設営ガイドの材料はダイソーだけで揃います。作成も簡単です。
ゼクーの設営で悩んでいる方はぜひお試しいただきたい自信作です!
この設営ガイドを利用したことで、通常は後付けのリビングシートを先に設置する事もできるようになりました。
地面のコンディションが悪くても、幕を汚さずに設営できます。
過保護すぎかもしれませんが、地面のコンディションを気にせず設営できるとストレスが減ります。
テントの出入りはややしづらい
ゼクーMの出入りはそれほど苦労しません。ですが「楽」ではありません。
大開口部を利用する場合(上図左)斜めの狭い部分に手を伸ばす為、開けづらいです。
一方エクステンションフレーム部(上図右)から出入りする場合、ファスナーは垂直方向のため開けやすいですが、高さは約140cmであり腰を曲げる必要があります。
以前は大開口部から出入りしていましたが、結露時は水滴が衣類につくこともあり、エクステンションフレーム部をメインの出入り口にするようになりました。
2ルームテントを使用している方がスタスタと直立姿勢のまま出入りしているのを見ると、「いいなぁー」と思ってしまいます。
その反面、フレームがこの高さだからデザインに破綻がなく美しいとも言えます。悩ましいところですね。
結露は発生する
ポリ幕なので結露は発生します。
ですが、これはゼクーのデメリットというよりもポリエステル素材のデメリットです。
購入前の悩み要素としては大きかったのですが、使ってみれば大した問題ではなかったです。
天井から雨のように結露した水が降るとか、床面が水浸しになるなんてことは一度もありません。
冬場に「ああ、結露で濡れてるね。まあ撤収までには乾くね」その程度です。
それでも心配であれば、チェックアウト時間余裕があるキャンプ場や、撤収時の日当たりの良さを考えておけばより安心です。
サーキュレーターで空気を循環させるなどの対処方法も有効です。やりようはあります。
専用のグランドシートがない
ゼクーを購入した多くの方が悩むグランドシート問題。
僕の場合、悩み続けましたが結局使わずにきました。手持ちの適当なレジャーシートをリビングシートの下に敷いたりしてました。
テントとリビングシートの中間サイズで五角形があれば理想ですが、現状、販売されていません。
自作や代替案などは以下の記事で検証、考察しています。
ちょっと畳みづらく、シワになりやすい
四角形を畳む。六角形を畳む。どちらが簡単かはすぐわかりますよね。
ゼクーをたたむのは、少し頭をひねります。
さらに悩ましいのは、薄くて軽量な素材ですがシワがつきやすい素材ということ。
丁寧に収納するか、乱雑にしまうかで、その後の幕の状態は全く違ってきます。
ゼクーの畳み方はこちら↓の方法で落ち着きました。
家の6畳間でもギリギリ畳める方法です。(よく家で畳み直しています)
二股化はかなりオススメ
もともと広いゼクーMですが、センターポールを二股化することでレイアウトの自由さが広がるのでオススメです。
たった1本のポールがなくなった事でここまで違うのかと驚きました。
中心にポールがあると、どうしてもそれを起点としてレイアウトを左右に分割しがちです。
ポールがなくなった事でもう「なんとでもなる」状態に。
導入は簡単です。
DODの「フタマタノキワミ」を購入すれば他は何もいりません。
ゼクーの可能性・快適性が広がる超オススメアイテムです。
まさに、世界が変わります。感動します。
インナーテントについて
もともと、インナーテントの購入は予定していませんでした。
冬キャンプを暖かく過ごす方法を探していた中でたどり着きました。
購入したのはビジョンピークスのTCルーテントです。
TC素材の恩恵はやはり大きく、冬場でもぐっすり眠れるようになったのがとても嬉しく、1月や2月でも気にせずキャンプに行くようになりました。
今ではストーブと同じくらい、冬キャンではかかせないアイテムです。
ゼクーには純正のインナーテントもありますが、リビングシートと同じ5角形の形状。
個人的にはインナーはテント内の半分サイズで、2ルーム的に使えるほうが好みです。
ゼクーにはゼインアーツのギアがやっぱり似合う
テントに限らず、ゼインアーツの製品は美しいデザインが多いです。
もちろん、ゼクーとの相性もばっちり。
そんなゼクーと一緒に使いたいゼインアーツのギア達は、こちらの記事でご紹介しています。
独特のデザインがゼクーとも調和するゼインアーツのタープ「ゲウ」
四隅を落とした張り方がかっこよく、お気に入りです。
暑い季節はゲウ&TCルーテントがとても快適。設営・撤収もとても楽です。
シンプル。超シンプル。なのに、なんでこんなにもかっこいんでしょうか。
ありそうでなかったこのデザイン。ゼインアーツのオズハンガー。満足度は最上です。
スチール&アルミの分離構造も実際に使用するとそのメリットを実感できます。
2人で1泊にちょうどいい容量のゼインアーツのゴミ箱「モビボックス」。
ゴミ箱も「設営」しましょう。
まさにゼインアーツのオンリーワンデザイン。こんなに所有満足度の高いゴミ箱って、他にあるんでしょうか。
保冷力はスタンレーの方がいいです。
なのにメインタンブラーは置き換わりました。理由はその絶妙なサイズ感にありました。
高い保持力を発揮するゼインアーツのペグ「グラートステイク」
グラートステイク28は、ゼクーとセットで購入したいアイテムですね。
カッコよすぎるので、手にとって眺めて、お酒のおつまみにもなります。
※下記は18センチのレビューですが、おすすめは28センチです。
設営で重要な部分には28センチ。(ゼクーの場合6本)他はチタンペグの組み合わせが保持力・持ち運びの重さなどでバランスがいいかなと思っています。
ゼクーMの仕様変更について
2022年、各社の値上げが相次ぐ中、ゼインアーツの販売価格について発表がありました。
「ついにゼインアーツも値上げか…。」と思いましたが、仕様を変更し販売価格は据え置くという発表となりました。
当日はゼインアーツの決断にSNS上は称賛の嵐。本当に素晴らしかったです。
詳細はこちらでご紹介しています。
2022年以降の新仕様も、迷わず購入してOKな内容でした!
もし中古の購入を検討しているならば、必ずチェックしてほしいポイントです。
2022年は値上げの年、ともいいたくなるくらいあれもこれも値上げされました。
20%以上値上げされたテントも珍しくありません。
そこで改めてゼインアーツの価格を見ると、コストパフォーマンスの高さを改めて実感します。
ゼインアーツはなかなか買えないけど…
最も残念な事は、2022年現在も簡単に購入できる状況ではない事でしょうか。
ですがその状況も徐々に改善していくものと思います。
ゼインアーツの入手戦略は以下の記事でまとめています。
ポイントは「入荷通知の登録」と「タイミングを掴む」事です。
あきらめなければ、きっといつか手にできます!!!
最高のテントは、最高のアウトドア体験と思い出を与えてくれます。
大袈裟ではなく、人生を豊かにしてくれます。
あなたが素敵なキャンプライフを送れるよう、少しでもお力になれれば、とても嬉しく思います。
では。